PCケースのコンセプトが決まったため、さっそく製作に入る。
今回はマザーボードを固定する板を作り、実際に壁に取り付けてみる。
(前回の記事)
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マザーボードを固定する板の製作
マザーボードを固定する板(正式な名称はよくわからないが、便宜的に「マザーボード取付板」と呼ぶことにする)を加工する。
材料はアルミ複合版(サンドイッチパネル)とマザーボード用のスペーサーを使う。
マザーボードをアルミ複合板の上に乗せ、穴の位置に印をつけたらドリルで穴をあける。スペーサーの雄ねじ側がM3なので、穴径は3mmにした。
実際にスペーサーを差し込んでみると、当たり前だがねじがきかない。ここは想定済みで、スペーサーはUVレジン(UVライトを当てると固まる樹脂)を使ってアルミ複合版の固定する。念のため、板の裏表両側を固定しておいた。
出来上がったのが下の写真。
下に入っている木材は、マザーボード取付板の裏側に出っ張っているマザーボード用スペーサーのねじ部分を壁面から浮かせることと、壁に固定する際に受け材の役目を担うための部材である。
マザーボード取付板を壁面に取り付け
実際に壁面に取り付けてみる。
取り付ける壁はDIYで作った書斎の壁で、2×4材の柱をラブリコで固定し、そこに厚さ3mm(だったと思う)のMDF板を貼り付けて壁にしている。
まずは先ほどの木材を壁に取り付ける。柱部分はL字金具とタッピングビス、MDFボード部分は裏側からタッピングビスで固定した。
続いてマザーボード固定板のアルミ複合版を木材にタッピングビスで固定する。
なお、水平・鉛直はある程度気にしたがきちんと測ってはいない。
マザーボード取付
マザーボード取付板にマザーボードを取り付ける。
作業が雑だったせいでスペーサーの位置が少し怪しかったが、無事にすべてのねじを止めることができた。
実がここまでは去年の11月ごろに終わっていたのだが、この先はノープランでさてこの先どうしたものかと迷っていたところ仕事が忙しくなり、しばらく放置されることとなってしまった。(※現在は完成し稼働中である。)
次回は他のパーツを組み込んでいく様子を紹介する。
今回使ったもの、買ったもの
アルミ複合板
マザーボード取付板として使用。アルミの板の間に樹脂が挟んであり、軽くて加工がしやすい。よほどヘビー級のPCを組むなら検討の余地があるが、一般的な用途であれば強度的に問題なさそうである。
マザーボード用のスペーサー
マザーボードの取り付けるための真鍮の部品。古いPCのものを再使用するつもりだったが、取り外すときに数本ねじが折れてしまったため追加で購入した。
マザーボード裏面には様々な出っ張りがあるため、これを間に入れる必要がある。
UVレジン
マザーボード用のスペーサーをアルミ複合板に固定するために使用。
以前、水中ポンプのインペラーを修理するときに買ったものがあったのでそれを使用したが、最近では100均にもUVレジンが売っているらしい...!
マザーボード
ROG STRIX B550-A GAMING 【 ATX 】というのを買った。
GAMINGと書いてあるがゲームは特にしていない。
購入時のこだわりポイントは、M.2SSDが2枚刺せるものかつ光らないもの。
マザーボード固定用のねじ
これは古いPCのものを再使用。ミリねじとインチねじがあるためスペーサーとねじの片方だけ買い足すときは規格に注意。
タッピングビス、L字金具、木材
木材は20mm×30mm×長さ1,820mmのものをのこぎりで切って使用。
ケースの自重とパーツの重量を受けるだけなので、L字金具とタッピングビスは適当に安いものを買った。
(次の記事)