今年の夏は暑くそして長い。
6月から猛烈な暑さだったため、もう体はボロボロである。あと1か月持つかが心配になってくる。
強い日差しで家の中もかなり暑く、さらに屋根裏は灼熱地獄で先日テレビアンテナの調整で中に入ったときにはあまりの暑さに意識が飛びそうであった。
我が家の場合、リビングに階段があり2階廊下にかなり熱がたまる。
そこで、2階廊下の天井に換気扇を取り付け、熱気を屋根裏に逃がしてみることにした。
2階廊下は暑いが屋根裏よりは気温が低いため、2階廊下の空気を屋根裏に送り、屋根裏にたまった熱気を換気口から外へ逃がす。
購入した換気扇
購入した換気扇は、三菱電機製のパイプ用ファン「V-08P7」。
AC100Vのコンセントで使えるため、屋根裏のコンセントから電源を取る。
なお、この手の換気扇はコンセントプラグが付いていないタイプがあるため要注意である。
また、併せて換気用塩ビパイプを購入した。これは換気扇の出口側に接続するためのものである。
換気回数
換気扇の風量
メーカーホームページにある仕様書の抵抗曲線を見る限りだと、風量は70m3/h前後になると思われる。
2階廊下の容積
2階廊下の容積は、階段上部の吹き抜けを入れて大体20m3前後。
換気回数
換気回数は、換気扇の風量を換気する対象箇所の容積で割ってやればよい。
今回だと、
70m3/h(換気扇風量) ÷ 20m3(2階廊下の容積) ≒ 3.5回/h
となるため、2階廊下部分の空気が1時間に3.5回換気されることになる。大した量ではないが少しくらいは効果があると思われる。
屋根裏については容積が60m3程度あると思われ、1時間に1回程度の換気になるためないよりはマシ、程度であまり期待はしないでおく。
なお、換気扇で換気をする場合給気口(外気を取り入れるための穴。窓を開けるでもよい)が適切に空いていないと換気扇がきちんと仕事をできない(=風量が減る)ため注意が必要である。
給気口の面積が小さいのに大風量の換気扇をつけたり、たくさん換気扇を付けると効果があまりないどころか、トイレや水回りの空気が逆流するなど不具合が発生する恐れもあるため、事前に家の中の風が流れる経路(どこから外気が入って、空気がどこを通って排気されるのか)をよく考たほうがよい。
天井の穴開け
前置きが長くなってしまったが、ここから作業に取り掛かっていく。
作業は天井に穴をあけるところから。
我が家の天井はプラスターボードの上に吹付断熱材が施工されており、その上に防湿シートが敷いてある。断熱性能の高さを売り文句にしているだけはありそれなりの仕様だと思う。
まずは防湿シートをカッターナイフで切りとってはがす。
切り取るサイズは換気用塩ビパイプの外径になるため、切る箇所に換気用塩ビパイプを当てて、外周に沿ってカッターナイフの刃を入れるとよい。
続いて断熱材を切り欠く。
防湿シートの穴に合わせてカッターを入れ、その部分の保温材をむしり取る。
保温材は押すとつぶれるため、少し小さめの穴にしておいたほうがよい。
試しに換気用塩ビパイプを差し込んでみる。
保温材が少し干渉するが、パイプを回転させながら少しずつ押し込んでいき、引っかかって動かない場合は引っかかっている保温材をカッターで削りながら差し込む。
差し込んだ塩ビパイプを一度抜き取り、今度は天井のプラスターボードに穴をあけていく。
穴あけにはホールソーを使用した。Amazonの安物だが、プラスターボード位なら問題ないだろう。
ホールソー
ドリルチャック
穴あけには充電式電動ドライバーを使用するため、併せてドリルチャックを購入した。
我が家の天井は壁紙(ビニールクロス)で仕上げてるある。
天井内から穴をあけるとビニールクロスが破れて見栄えが悪くなる可能性があるため、まずは天井内からホールソーの軸を差し込むための穴をあけ、天井下から穴をあけることにした。
天井下から穴をあけるときは、力任せにホールソーを押し付けずに、刃で壁紙やプラスターボードを削り取る感じで作業をしたところ、全身粉まみれにはなったもののきれいに穴をあけることができた。
換気扇の取り付け
穴があいたため、換気扇を取り付ける。
屋根裏から換気用塩ビパイプを差し込み、換気用塩ビパイプに換気扇を差し込む。
換気扇はカバーと本体が別々になっており、本体を換気用塩ビパイプに差し込んだ後にビスで天井に固定し、その後カバーを取り付けるのだが、うっかりしており写真を撮り忘れてしまった。
また、きちんと寸法を測らずに取り付けてしまったため、ゆがんで取り付けてしまい格好悪い。
なお、換気扇を取り付ける際には本来はビス止め用に木枠を設置して、そこにビス止めするのが正しい施工方法であるが、広範囲に保温材を取り外してしまうと復旧が困難になるため、今回は野縁(天井ボードを取り付けている木材)のすぐ脇に穴をあけて換気扇の片側を野縁にビス止めし、もう片方はボードアンカーを使って固定した。
ボードアンカー
換気用塩ビパイプ周りの仕上げ
さいごに、換気用塩ビパイプと防湿シートに隙間があるため、湿気が保温材側に侵入しないようにシール材で隙間を塞いでおいた。
使ったシール材:バスボンドQ
シール材は何でもよいと思うが、蓋つきで使い勝手がよく水槽周りに世使用できるバスボンドQを愛用している。
使ってみての感想
設置した後の感想だが、昼間~夜にかけてはやはり熱気がたまる。
設置前後ぜ多少涼しくなった気もするが、設置前に予想していた通り劇的に効果があるというようなものではなかった。
ただ、廊下に少しだけ気流ができたのと、朝になると以前より熱気が抜けて2階部分の気温が下がったことが実感できたためよかった。