電力会社の乗り換え(ENEOSでんきから楽天でんきへ)

インターネットの乗り換え先を探しているときに、楽天でんきというものを見つけた。
楽天といえば通販から金融、携帯電話等手広くやっているのは知っていたが、最近は電気やガスまでやっているとは。
ぱっと見た感じで今使っているENEOSでんきより安そうだったため、勢いに任せて乗り換え手続きをしたのはいいが、検討が甘くほとんど料金が変わらなかった。
せっかくなので失敗談踏まえてまとめてみた。

 

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楽天でんきの特徴

何年か前に電力料金が自由化になり、いろいろな会社が電力の小売りを始めている。
楽天でんきはそのなかの一つで、抑えておくポイントは

  • 楽天ポイントがたまる
    利用料金200円につき楽天ポイントが1ポイントつく。
    今使っているENEOSでんきでもTポイントがたまるのだが、楽天ポイントは使い勝手が良いと思う。
  • 基本料金0円
    電気代の料金体系は、基本料金+従量料金(使用量に応じた料金)となっているものが大半だと思うが、楽天でんきは従量料金のみの料金体系になっており、料金がシンプルで分かりやすい。
    ※2022年1月現在、1kWhあたり26.5円(東京電力エリア)である。

乗り換え検討時の落とし穴

楽天でんきは料金がシンプルであるが、ここに落とし穴があった。
1kWhあたり26.5円なので、今の電気料金を使用量で割ってやれば簡単に比較ができるだろうと電卓をたたく。
ENEOSでんきの直近の請求を見ると、378kWh使って料金が10,948円だったため、1kWhあたり28.96円で、楽天でんきの1kWhあたり26.5円のほうが安いではないか。他の月も同じような感じで、これは結構お得だと思い勢いで申し込みをしてしまった。

しかし、よく考えたら燃料調整費と再生エネルギーの賦金があったなあと思い調べてみたところとんでもないミスに気付く。
燃料調整費と再生エネルギーの賦金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)について簡単に以下に紹介する。

燃料調整額

火力発電用の燃料価格変動を電気料金に反映させるもので、毎月自動的に電気料金が調整(上乗せもしくは減額)される。なお、金額は月により変動する。
※2022年1月は-0.53円/kWh。若干安くなる方向である。

再生可能エネルギー発電促進賦課金

CO2を大量に排出する火力発電を減らすためにクリーンエネルギー(太陽光、風力など)の割合を増やしているが、現時点では火力発電に比べて発電コストが高い。
クリーンエネルギーが普及し発電コストがこなれてくるまで、クリーンエネルギーの購入費用の一部を電気料金に上乗せしてみんなで負担しましょうというものである。
※2021年5月から2022年4月までは3.36円/kWhである。負担するのは吝かでないが、思っていたより高かったので驚いた。

詳細に検討してみる

燃料調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金の2つの費用を考慮して単価を考え直すと、ENEOS電気(2022年1月の請求)28.96円/kWhに対して、楽天でんきは29.33円/kWhとなる。
なんと逆転してしまった。このままではマズいのできちんと検討してみることにした。
なお、検討は以下の3パターンとし、燃料調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金は同額として考慮しないものとする。

  1. ENEOSでんき(今の契約)
  2. 楽天でんき
  3. 従来の電気代(東京電力の従量電灯B)※参考
電気料金(料金表)の比較

まずは電力料金を表にまとめてみた。
なお、契約容量は40Aとし、今使っているENEOSでんきは長期契約の割引(にねんとく2割)を反映した金額としている。

電力会社の乗り換え

電気料金表

基本料金はENEOS電気と従量電灯Bが1,144円で横並び。楽天でんきは0円
従量料金はENEOS電気が安い。楽天でんきは特に使用量が少ない場合に割高である。

ここで分かってくるのは、使用量が少ないほど基本料金0円の楽天でんきが有利であり、使用量が増えてくると従量料金の安いENEOSでんきがどこかで逆転するだろうな、というところである。
計算してみたところ、使用量259kWhを超えるとENEOS電気のほうが安くなる。従量電灯Bは常に一番高い。

電力会社の乗り換え

料金比較表
電気使用量(実績ベース)での金額比較

次に、過去1年間の実際の使用量をもとに料金を試算してみた。

電力会社の乗り換え

電気使用量(実績ベース)での金額比較

年間で見ると、楽天でんきが最安値(現状より年間で271円削減)だった。その前の1年間も確認したが似たような金額になった。
結果的に楽天でんきに乗り換えは間違っていなかったことになる。首の皮1枚で、正直乗り換えるほどの金額でもなかったかなという感じである。

なお、夏場の電気代が安いのは太陽光発電(家を買ったときにもともとついていた)があるためである。

まとめ

  • 月の使用量が少ない(目安:258kWh以下)は楽天でんきがお得
    一人暮らしなどで月の使用量が少ない人は、楽天でんきがお得である。
    使用量が少なければ少ないほどお得になり、特に長期出張などで不在がちの人は結構な節約になると思われる。
  • 月の使用量が多い(目安:259kWh以上)はENEOSでんきがお得
    月の使用量が多い人はENEOS電気のほうがお得である。
    各電力会社が試算している「年間〇〇円お得」というのは月の平均使用量400kWh位で試算しているものが多いが、それくらいの使用量であればENEOSでんきのほうがお得である。
  • 電力自由化後に電力会社を乗り換えていないと損をしている
    我が家の電気使用量(月平均265kWh程度)場合だと、電力会社の乗り換えをしていないと年間で5,000円以上電気代が高い。使用量が増えるともっと差が増える。
    乗り換えは簡単にできるため手続きすることをお勧めする。

なお、今回は3社しか比較していないが他にも探せばもっと安いところはあると思われる。この手のものは自分から情報を取りにいかないと中々情報が入ってこないため、時々調べてみるといいと思う。