8月も残るところわずかになってきた。今年はお盆期間が仕事だったため、月末にかけて1週間ほどまとまって夏休みをとっている。休みがずれると買い物などにいくにもすいていて快適である。そして平日の昼から飲むお酒はなぜかいつもより美味しい気がする。
ということで、やっつけ仕事で設置したろ過装置がどうしても納得いかず、まるっと作り変えることにした。お金が無限にあるわけではないので材料は主に家に余っており、邪魔になるので捨てようか悩んでいたものを使用した。
新しいろ過システム
前回は池の外に置いたプランターの中にろ材を詰めてろ過装置としたが、水漏れリスクを小さくすることと、ろ材の量に対して流量が少ない気がする(ポンプを絞って運転しないと水があふれる)ため、そのあたりの改善をした。
大まかには以下の流れである。
- 池の中に設置したポンプから水を吸う
- ホースを通って池の中に設置したろ過装置へ水が流れる
- ろ過装置を通った水は池の中に排水する
池の中ですべて完結するため、水が漏れたりフィルタ目詰まりの際のオーバーフローした時にも池の中に水が戻るため、万が一の時に池の水がなくなってしまうリスクが小さくなった。また、流量についても容器に穴をあければよいだけなのでろ過装置の中で排水量が給水量より少ない場合にも簡単に手直しができる。
なお、ホースを一部池の外に敷設しているが、接続部分以外からの水漏れは接続部他に比べるとかなり小さいと判断し、よしとした。
新しいろ過装置
今回は容器に塩ビパイプを採用した。余っている材料の中で一番容積が大きかったからである。
まず塩ビパイプに排水用の穴をあける。いいサイズのホールソーの刃がなかったため小さいサイズのホールソーで穴をあけてから、はんだごてを購入し穴をあけた。本当はホールソーの刃を買い足そうと思ったがホールソーの刃よりはんだごての方が値段が安いためはんだごてを買った。他にも何かで使えるかも?
同じように給水ホースを差し込む部分(映っていないが下の写真の右側)にも穴をあける。
穴をあけたら、塩ビのバルブソケットを差し込む。穴がきつく奥まで刺さらないが問題ないのでこのままにした。
続いて外側に塩ビのエルボをねじ込む。取付面が曲面なので隙間があるが、漏れても問題ないので特にコーキングなどはしない。あとでここに塩ビパイプを差し込んで排水口が完成する。
上の写真の地面に接している側(これが底面になる)にキャップを取り付け、底にスペーサ代わりに石を入れる。
石の間にエアストーンを入れ、プランターで使っていたろ材(軽石)を入れる。
エアレーションはろ過装置内で水が攪拌されるのを期待して入れてみることにした。
そして最後にウールマットを詰め込む。池の中には結構ゴミがあり頻繁に交換が必要になりそうなので、目の細かいスポンジフィルターとかにした方がいいかもしれない。
ろ過装置を池に入れる前に、今使っている投げ込み式のスポンジフィルターのエアーチューブを分岐させる。
エアー配管は、黒い保護管がある方から空気が流れてきて写真で言う上下に空気が分岐するようになっているが、普通は配管を分岐させるときはあまりこういうやり方(トンボ配管という)はしない。抵抗が大きくなり流量が落ちるためである。
今回はやってみてエアーの量に問題がなかったのと、分岐の部品がそういう構造になっていたのでそのまま使った。アクアリウム業界はいい加減である。
設置~試運転
準備が整ったので池の中にろ過装置を設置していく。池の底がきっちり平らではないので、石やレンガでそれなりに鉛直になるよう設置した。
次に排水口が水面近くにくるよう、エルボに配管を取り付ける。水中の水の流れをあまり強くしたくないのと、排水で水面を揺らすことで水に酸素を取り入れる効果を期待している。
配管は塩ビパイプを使用し、今回新たに購入したパイプカッターで切断する。
パイプカッター。これをくるくる回して配管を切っていく。
ノコギリ出来るときれいに直角に切れなかったり、切った時に結構ゴミが出る。あとは切り口が結構がたがたになるのでこれは中々良い買い物だった。安物だが鉄のパイプも切れる。
切ったパイプを取り付けたら早速試運転にかかる。今回はポンプの吸い込み口を全開にしてもあふれることなく水が流れるし、水面もいい感じで波立っている。
数時間経っても特に問題なさそうなのでこのまましばらく様子を見ることにする。
エアーチューブが水面に浮いているのは長さが足らず池の外に回せなかったためである。このままうまく稼働できればいずれ長いものに買い替えようと思う。
あとはホースが見えていたり塩ビ管が気になるところだが今回の池は割と人工物感がある池になっているので、いい案が思いつくまではこれでもいいかな。
次やること
鳥や猫、あとトンボ(ヤゴ)対策で池にネットを張っていく。自然に任せるという考え方もあると思うしそれもいいとは思うけれど、そもそも池自体が自然にできたものではないので自分が管理しやすいようにする方針である。