いもじろうの雑記

庭の池、水槽、DIYのことや普段の生活について書いています

水槽の模様替え

 土日ともに日中雨で庭のことが全然できなかったため、オーバーフロー水槽の模様替えを行った。伸びて水面の大部分を覆っている水草を切り戻し、この間ホームセンターのセールで安く買えたいい感じの流木を入れ、ついでにレイアウトもいじった。

水槽について

 現行の水槽は2019年11月に一度目の転職をした際にアクリル水槽を購入し、自分で底面に穴をあけてオーバーフロー水槽を作ったものである。今まで5000円未満の水槽しか買ったことがないところを数万円の水槽を買いいきなり穴をあけるのは今思うとぶっ飛んでいたなあと思う。

オーバーフロー水槽自作

2019年11月 立ち上げ当初の水槽

 時を重ねて魚が少しずつ入れ替わり、アクリル面には苔が付き、水草や小物を追加したりしつつリセットせずにここまできた。きちんとやっていたのは水替えくらいだと思う。濾過槽のほうは色々思いついてマイナーチェンジを繰り返しているが、レイアウトは難しいのもあり敬遠しがちになっている。
 インターネット検索やSNSなどで見る写真はどれも美しくレイアウトされていてすごいなと思う。僕にはとても真似できない。

レイアウト変更前

 写真は先月くらいのもの。ウォーターバコパがかなり伸びて水面の大半を覆っている。これは当時プラ舟ビオトープに植えていたものが増えたため水槽に移植したもので、あまり水草をうまく育てられない僕の水槽においてきちんと成長してくれている中々優秀な水草である。
 流木や小物類も長いこと動かしていないため、その下の砂利はきっとかなり汚れているだろう。

オーバーフロー水槽自作

2023年2月 レイアウト変更前

レイアウト変更後

 作業中の写真は撮っていないが、レイアウト変更後の写真。
 真ん中あたりの流木は一部を新しいのに買い替え、古いものは庭の2号池に放り込んでおいた。ミナミヌマエビの隠れ場所になるといいのだが。
 そして移動させた小物類のしたは食べ残しやフンが泥のようになって溜まっており、プロホースで吸い出すも中々きれいにならずに苦労した。

オーバーフロー水槽自作

レイアウト変更後

 ウイローモスは少し残っていたものを再使用。ウォーターバコパは切り戻して大半は捨て、一部は庭池に放り込んでおいた。使うかはまだ決めていない。
 一通り掃除とレイアウト変更をし終わったら水槽の中はかなりすっきりした。

オーバーフロー水槽自作

レイアウト変更後(正面から)

グッピーの稚魚を発見

 水面まで伸びた水草を切り戻しているときに気づいたのだが、グッピーの稚魚が何匹か生まれていた。おなかの大きいメスは常に何匹かおり、稚魚もたまに見かけてはいたのだが思ったより数が多かった。どうやら水草の陰に隠れていたようである。
 餌をやると親魚に交じって餌を食べに来ていた。

グッピーの稚魚

グッピーの稚魚

 積極的に隔離したりはしていないため一度の出産に1匹も生き残っていない。レイアウトを見直したら少しがらんとした感じになってしまったため、ネットか何かで隔離してもう少し数を増やしてもよいかなと思う。

2号池に濾過装置(投げ込み式フィルター)設置


 庭池をアクアポニックスに改造するときに、同時進行でプランターで2号池を作った。この2号池は1号池(元々あった池)の水が循環するため本格的なろ過装置は必要ないのだが、池の中の水を動かすために投げ込み式フィルターを設置した。

選んだフィルター

 フィルターはお手軽に使える投げ込み式のものを選んだ。今回はフィルターは購入せず、家にあった水作エイトSを使用する。
 エアーポンプは1号池に入っている投げ込み式フィルターと共用で、改造前の濾過装置内にあったエアストーンを使うのをやめたため、余った系統をそのまま再使用する。エアチューブが足りない分はプラジョイントを使って延長する。エアチューブは以前購入した分が余っていたためそれを使用。
 2号池にはメダカとミナミヌマエビを入れることにしたため、あまり水流がないほうがよいかと思い、水作のエアパイプユニットSというものを購入してみた。

水工作エイトS

投げ込み式フィルターとその他仕様した部品

濾過装置(エアパイプユニット)組み立て

 早速フィルターを組み立てていく。
 開封すると、プラスチックの管(大きい管の中に小さい管が入っていてスライドして長さを調整できるようになっている)、部品を接続するためのゴム製の部品2個、吐出部分になるL字の部品1個が入っていた。

水作エアパイプユニットS 水作エイトS 庭池

エアパイプユニットS開封。※水作エイトは家にあったものを使用。

水作エイトSに接続用のゴム製の部品を水作エイトSの突起部にかぶせる。

水作エアパイプユニットS 水作エイトS 庭池

ゴム製の部品を取り付け

上からパイプを差し込む。着脱することもあまりなさそうなので割れない程度に深く差し込んでおいた。

水作エアパイプユニットS 水作エイトS 庭池

パイプ差し込み

 細いほうのパイプにL字型の吐出口を差し込んで完成。一つゴム製の部品が余った(下の写真右下)。どうやら長さ調整で細いパイプを使わないときに使用するようである。

水作エアパイプユニットS 水作エイトS 庭池

L字型の吐出口取り付け

水作エアパイプユニットS 水作エイトS 庭池

2本のパイプをスライドさせて長さ調整ができる。

 早速2号池に設置してみると、パイプが長すぎた。細いほうのパイプを取り外して余っていたパーツを使用し吐出口を取り付けた。

水作エアパイプユニットS 水作エイトS 庭池

パイプ長さ調整後

濾過装置の設置

 組み立てたろ過装置を設置する。2号池内にできるだけ水流ができないよう、エアパイプユニットの出口をオーバーフローの管に向けて設置した。
 水の流れは、写真の上側に見えるプラ舟(アクアポニックスの濾過槽)から2号池に水が落ちてきて給水され、2号池底面の水を水作エイトでくみ上げた水を1号池行のオーバーフロー管に向けて吐き出して排水する。

水作エアパイプユニットS 水作エイトS 庭池

濾過装置(投げ込み式フィルター)設置後

水作エアパイプユニットS 水作エイトS 庭池

水作エアパイプユニット吐出部分拡大

設置後の感想

 もともとは2号池の表層の水が入れ替わり、底近くの水があまり入れ替わらないような気がしていたため、投げ込み式フィルターで底面の水をくみ上げる事で池全体の水が入れ替わることを期待している。
 水作エイトSも水作エアパイプも屋内用の製品だと思われるため耐久性は少し心配だが、壊れたところで大きな影響はなさそうなのでしばらく様子を見てみることにする。

庭池アクアポニックス化計画(ベルサイフォン~完成編)

 前回の記事で2号池と濾過槽の設置まで紹介した。
 今回はベルサイフォンの製作、取り付けから濾材(軽石)投入までについて書く。ベルサイフォンは調整にかなり手間取りまともに稼働できるまでに数日かかってしまったが、少し工夫することで最終的には中々いい感じで稼働するようになった。

ベルサイフォンとは

 ベルサイフォンとは、濾過槽(植物を入れる槽)の水位を自動で上下させるための仕組みである。作ってしまえばポンプの入り切りなどをしなくてもよく、動力なしで天候や時間に関係なく勝手に作動してくれる。(※濾過槽に水をくみ上げるポンプは必要である)

 大まかな仕組みを下の図にまとめてみた。濾過槽の中にベルサイフォンのための管が2本入っている図で、黒い線が濾過槽、緑の線がカバー、青い線がオーバーフロー管である。

ベルサイフォンの仕組み ベルサイフォン 庭池 アクアポニックス

ベルサイフォンの仕組み

 言われてみればなんということはない仕組みであるが、最初にこれを考えた人はかなりすごいと思う。

なぜベルサイフォンを設置するのか

 濾過槽の水位が上下することで、植物の根に空気が触れてよい効果があると言われている。自分で実験したわけではなくインターネット上にある記事の受け売りである。実験してみたわけではないので実際のところは不明である。
 僕がベルサイフォンを設置する理由は、ただ単に仕組みがおもしろそうで試しに作ってみたからである。

ベルサイフォンの製作

オーバーフロー管

 オーバーフロー管には塩ビパイプ(VP)の20Aを使用する。これを給水栓ソケット20Aに差し込み、底の穴から出てきたバルブソケットのねじ部分にねじ込んで取り付けた。本来の使用方法と違うため、このままだと接合部に結構大きな隙間ができて水が漏れるため、パッキンを取り付ける。

 サイズを選んだ根拠は、現在庭池で使っているポンプは以前家の中にあるオーバーフロー水槽で使っていたポンプで、オーバーフロー水槽の排水径が20Aだったから。

ベルサイフォンの仕組み ベルサイフォン 庭池 アクアポニックス

ベルサイフォン用のオーバーフロー管

給水栓ソケット
 その名の通り給水栓(蛇口)を取り付けるための部品。蛇口はおねじなので給水栓ソケットに蛇口をねじ込んで取り付ける。

・バルブソケット
 バルブを取り付けるため部品。バルブ側がめねじになっているため、バルブにねじ込んで接続する。

・パッキン
 濾過槽上部(内部)に1枚と濾過槽下部(外部)に1枚挟むといい感じで隙間がなくなる。

カバー

 カバーには塩ビパイプ(VU)40Aを使用する。
 40A以上の塩ビパイプにはVP、VUの2種類がある。VPのほうが配管の樹脂部分が分厚い。外径は同じなので、VPのほうが内径が小さい。当然分厚いほうが強度はあるが池やらビオトープ、水槽に使う分にはVUで全く問題ない。

 VU管にはキャップを取り付け、下部に水と空気を取り入れるための穴をあける。これをオーバーフロー管の上に被せて設置する。

ベルサイフォンの仕組み ベルサイフォン 庭池 アクアポニックス

ベルサイフォン用のカバー

・キャップ
 配管の末端に取り付けて蓋をするためのもの。今回はサイフォンの流路を作るためにVUの上部に取り付ける。通常は塩ビパイプ用ののりで接着するのだが、ベルサイフォンに使う程度であれば接着は必要ない。

試運転、調整

 ここから実際に水を流しながらベルサイフォンの調整をしていく。これが中々苦戦した。思い付きで作業をするからこうなるのだが、仕事でもないのに時間をかけて計画を練るというのも性に合わないので仕方がない。

失敗①:濾過槽の水位が上がらない

 我が家のアクアポニックスは、ポンプから吸い上げられた水が濾過槽に入り、一部が濾過槽のすぐ下にある2号池に給水される。給水の経路は濾過槽の下部にあけた穴から水が漏れて2号池に落ちるというもの。

ベルサイフォンの仕組み ベルサイフォン 庭池 アクアポニックス

濾過槽下部にあけた穴。

 当初、水が濾過槽にたまる速度は極力ゆっくりのほうがよいだろうと思い、水位が少しずつ上がるように多めに穴をあけたのだが、濾過槽内の水位が上がると水圧が上がり排水量が増えてしまい(理屈は長くなるので割愛)、一定の水位で給排水のつり合いが取れてしまってそこから水位が変動しなくなってしまった。
 仕方がないので一度水を抜いてバスボンドQで穴をふさいだ。

失敗②:サイフォンがうまく始まらない

 穴をふさぎ濾過槽内の水位が上がるようになったのはいいが、今度はベルサイフォンの排水がうまくいかず給水スピードに追い付かない症状が出た。
 ベルサイフォンのカバーより高い位置に水が来ているのに排水が明らかに弱い。恐らくオーバーフロー管の上端とカバーの上端管にある空間が大きすぎるのが原因でカバー内の空気が抜けきっていないのだろう。ここはカバーを少し短くして空間を狭くする。

 カバー上端とオーバーフロー管上端の間にVP20A内部の断面積と同じだけの面積があれば排水能力的には問題ないはずなので、必要最低限の隙間をざっくり計算すると、4mm程度隙間があればよさそうである。

VP20Aの内径 = カバー上端とオーバーフロー管上端の隙間(X)の面積

(20÷2)[半径]×(20÷2)[半径]×φ = X[隙間] × 26 [VPの外径] × φ

X = 10 × 10 ÷ 26 ≒ 4mm


 現状、20mm位隙間があったためカバーを15mm程度短くしてみたところ、サイフォンがスムーズに始まりしっかり排水され、槽内の水位が下がるようになった。

失敗③:サイフォンが止まらない

 あまり詳細を検討せずに思い付きで始めたのも悪かったが、躓きそうなポイントですべて躓いているのは笑えてくる。今度は水位が下がった際に空気をうまく吸い込まずサイフォンが切れず、ずっとオーバーフロー管から排水されてしまう。
 カバーの下部にはドリルで穴をたくさんあけていたのだが、一部切り欠きを入れて空気を取り入れやすい形状に改造する。

ベルサイフォンの仕組み ベルサイフォン 庭池 アクアポニックス

ベルサイフォンのカバー(手直し前)

ベルサイフォンの仕組み ベルサイフォン 庭池 アクアポニックス

ベルサイフォンのカバー(手直し後)

 このような切り込みを2か所に入れ、高さがぴったりになるようにやすりで少しずつ削りながら調整した。

ようやく作動

 (計画不足による)数多の困難を乗り越え、ついにベルサイフォンが動き出した。ここ最近では一番の達成感。あまりに嬉しくて動画を撮ったのでもしよければ見ていただきたい。

(排水開始)


www.youtube.com

(排水停止)


www.youtube.com

濾過槽の下部

 そういえば濾過槽の下がどうなっているか紹介していなかったが、20Aの配水管そのままだと水の勢いが強すぎるため、穴をたくさんあけた直管をつなげて水の勢いを分散させておいた。

ベルサイフォンの仕組み ベルサイフォン 庭池 アクアポニックス

最初の排水管

ベルサイフォン 庭池 アクアポニックス DIY 自作

水の勢いを減らすために、端材でこんな感じの配管を作った。

濾過槽に濾材を入れる

 作業もいよいよ大詰め。濾過槽に濾材を入れる。
 濾材はハイドロボールが機能面、性能面ともによさそうだがなにぶん金額が高い。続くかもわからないため、プラ舟ビオトープでも実績のある軽石を使うことにした。40kgで1500円位。

 濾材を入れる前に、ベルサイフォンにはカバーをかぶせておく。直接濾材の中に埋めてしまうとメンテナンス性がかなり悪くなる(カバーを外すのに濾材を取り出す必要がある)ためである。カバーはVU管75A。
 写真は、塩ビパイプに切り込みを入れたものだが隙間が少なすぎたため、この後ドリルでたくさん穴をあけた。写真は撮り忘れた。

ベルサイフォンの仕組み ベルサイフォン 庭池 アクアポニックス

ベルサイフォンにカバーをかぶせる。

 そして濾材を投入。40kgは買いすぎかと思ったが丁度いい量だった。

アクアポニックス 庭池 自作 DIY

濾材投入完了

まとめ

 思ったより製作に時間がかかったが、アクアポニックスの形が出来上がった。2号池には金魚に追いやられてあまり姿を見なくなったミナミヌマエビを繁殖させる予定。あとはメダカも入れたいと思う。
 ベルサイフォンは、空気を吸い込むタイミングにムラがあり動作が若干不安定なのが気になるため、もう少し改良を加えようと思っている。

庭池アクアポニックス計画(製作開始)

庭池アクアポニックス計画。前回、材料を購入したため製作に取り掛かっていく。

2号池の加工・設置

2号池には「菜園プランター710型」を使う。今ある池(1号池)の隣を少し掘って半分ほど土の中に埋め込んで使う。

  1. 水抜きの穴をふさぐ
    「菜園プランター710型」は、野菜などを育てるためのプランターである。
    余った水を外に排出するための水抜きの穴が開いているため、まずは穴をふさぐ。

    庭池 アクアポニックス 自作 DIY

    穴をふさぐキャップ
    穴をふさぐキャップは本体底面の鉢底ネット(?)の部分についているため切り離して底面に空いた穴(2か所)に差し込むだけである。

    庭池 アクアポニックス 自作 DIY

    キャップは内側から差し込んだ
    キャップは水圧で抜けないように内側から差し込み、バスボンドQを使ってシール処理しておいた。
    乾燥させる等の待ちが発生する工程は先にやっておくのがスムーズでよい。
  2. 土を掘る
    2号池設置予定箇所の土を掘る。
    1号池を作るときに大量に出てきた石を丁度この位置に埋めたことを忘れており、掘るのが大変だった。掘るのはせいぜい15センチ程度なのでまだよかった。
    出てきた石はとりあえず庭の端の方にまとめて置いた。
    埋め込む深さより少し深く、サイズは少し大きめに掘っておいた方が池を設置するときの調整がしやすい。
  3. 排水管取り付け
    穴を掘ったら2号池の高さをある程度決め、1号池の縁より高い位置に排水管が通るようプランターに穴をあける。排水管には塩ビパイプの25Aを使用するため、外径に合わせて穴径は32mm。
    空けた穴に塩ビパイプを通り、周りをバスボンドQでシール処理する。一応内外両側をシール処理しておく。

    庭池 アクアポニックス 自作 DIY

    排水管取り付け

     

  4. 池のセット
    掘った穴に池をセットする。
    穴を少し埋めながら位置と高さを調整する。目分量でやると絶対に傾くため、ある程度水平を見ておく。ほんの少し排水(オーバーフロー)側を低くしておくとよいと思う。

    庭池 アクアポニックス 自作 DIY

    水平を見ながら位置を調整していく
  5. 2号池周りを埋める
    位置が決まったら周りを埋め戻す。半分くらい埋めたところで土を押し固めて残りを埋めた。
    2号池の水面に向かって少し傾斜を付けながら土を盛っておいた。地上部に比べて土の中は温度が比較的安定するので、できるだけ池を土の中に埋めたかったためである。斜面のうち写真の手前側には防草シートを設置する。

    庭池 アクアポニックス 自作 DIY

    埋め込み完了

濾過槽の仮置き

2号池の設置が完了したため、植物を入れる濾過槽を仮置きしてみた。
濾過槽は1号池側にずらして設置する。濾過槽の底に穴をあけ、少量の水を2号池経由で1号池に戻し大半の水は1号池のほうに直接戻す。詳細は別の記事で紹介予定。

庭池 アクアポニックス 自作 DIY

濾過槽(植物を植える槽)を仮置き

既設ろ過装置の改造

もともと1号池に設置していたろ過装置は、新しい濾過槽内に設置すべく改造する。
設置後は週に1回ほどスポンジフィルターの掃除をしていたが、中身をすべて出すのは初めてである。

庭池 アクアポニックス 自作 DIY 濾過装置

ホースはワンタッチで外れるように作ってある。

庭池 アクアポニックス 自作 DIY 濾過装置

濾過槽取り出し

庭池 アクアポニックス 自作 DIY 濾過装置

濾材。かなり汚れていた。

中身を取り出したらろ過装置を軽く洗い、新しい設置場所に合わせて下部を切断して短くする。
底面のキャップは新しく購入し、水が抜けるよう多数の穴をあけている。

庭池 アクアポニックス 自作 DIY 濾過装置

濾過装置設置、ポンプ試運転中。

庭池 アクアポニックス 自作 DIY 濾過装置

濾過装置⇒濾過槽⇒1号池の経路

ここで気になるベルサイフォン

アクアポニックスを作るにあたり、インターネットの記事を見ているとベルサイフォンなるものを設置しているものが多いことに気づいた。自動で濾過槽内の水が上下し、植物の根に空気が触れる事でよい効果をもたらすらしい。
それはともかく、このベルサイフォンというのは水位が上がると自動でサイフォン作用が働き排水し、水位が下がるとサイフォンが切れる。仕組みが面白いのでぜひ作ってみたくなった。

しかしろ過その底に気前よく穴をあけまくってしまったため、一度バスボンドQで穴を埋めた後に再調整することにした。
このあと泥沼にはまりかなり苦労するのだが、それはまたの機会に紹介しようと思う。

庭池アクアポニックス化計画

 結構前から気になっていたアクアポニックス。たまに水槽の濾過槽にポトスやアイビーを挿していた時期があったが、本格的なものはまだ試したことがない。
 そして今日、庭池の水質改善を大義名分にアクアポニックスへの挑戦が始まる。

目的

 以前から興味を持っていたアクアポニックスを導入し、庭池の水質改善を推進すること。

コンセプト

  • 庭池の脇にあるスペースを活用する
     猫や鳥が入らないよう保護ネットを張っているため、その内側のスペースで完結させる。少しネットを押しだす形にするとして幅は40cm以内に収める必要がある。

    庭池 アクアポニックス DIY 自作

    アクアポニックス化計画で使用するエリア

     

  • メンテナンスがしやすい
     濾過槽(再使用)に入れているスポンジフィルターは割と目詰まりしやすいため、簡単に取り出せること。その他の部分のメンテナンスが簡単にできること。
  • 今ある設備を有効活用する
     今ある設備は最大限有効活用し、コストダウンとエコに努める。

構成案

 植物を入れる槽(以後「濾過槽」とする)は、くみ上げた水を池に戻すために池の縁より少し高い位置にする必要がありそう。ということは、かさ上げするための土台が必要になる。
 濾過槽下部のスペースがもったいないため、どうせなら小さな2号池を作って「ポンプ ⇒ 濾過槽 ⇒ 2号池 ⇒ 1号池」の流れにする。

資材購入

 濾過槽と2号池の容器を探しにホームセンターに行き、それっぽいものを購入してきた。


とりあえず必要になりそうな資材を揃えた。次回からは製作に取り掛かっていく。

庭池 アクアポニックス DIY 自作

購入した資材

庭池に春の兆し(2023年2月)

 冬の間は手入れもあまりしていない庭池。最近は暖かい日が増えてきて真冬に比べると金魚が少しずつ活発に動くようになってきたため、暖かい日は餌をやり始めた。

 去年の秋に釣ってきたクチボソも生き残っていたようで金魚に餌をやると浮いてきて餌を食べにくるが、人影に敏感で水面に落ちた影が動くとすぐに逃げてしまう。下の写真は珍しくクチボソが2匹映っている。

庭池 庭の池 金魚 クチボソ

金魚と去年の秋に釣ってきたクチボソ

 また、我が家の池ではあまりうまく繁殖してくれないメダカも何匹か生き残っていたようである。

庭池 庭の池 メダカ

メダカ(白い鉢の右側)

 プラ舟ビオトープから庭池にしてから2回目の冬がもうすぐ終わるが、今年はエアレーションを切らずにそのままにしてみたが、去年との違いはよく分からなかった。
 春や夏と違い餌もほとんどやらず魚もあまり動かないし水も汚れなさそうなので、電気代は微々たるものだがエコの観点から次の冬は切っておこうかなと思う。

 週間天気予報を見ると、3月に入ると気温もかなり上がってきそうである。そろそろ2回目の春を迎える準備を少しずつ進めていこうと思う。

オーバーフロー水槽の濾過槽改造

 オーバーフロー水槽の濾過槽に入っているろ材の一部を、テトラEXバイオボールに交換した。水の流れ等も考えた配置にしてみた。
 今回は、オーバーフロー管から落ちてくる水の流れも少し変えてみようということで上部の濾材BOXを改造する。

(前回の記事)

imojiro.info

 なお、これは科学的根拠のない僕のただの自己満足である。趣味なのだから、生活に悪影響を及ぼさない程度に自己満足でやればよい。(※生き物を殺さない範囲で)

今回やりたいこと

 オーバーフロー管から流れ落ちてくる水をうまく拡散させ、濾過槽内に均等に水が流れるようにしたい。

改造前の上部濾材BOX

 改造前の上部濾材BOX。スポンジフィルターとウールマットが入っている。オーバーフロー管(HIVP管)から水が跳ねないようにレジューサー(グレーの部品)を被せている。

オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

上部濾材BOX(改造前)

 ウールマットを取り外すと、スポンジフィルターが出てくる。ウールマットが目詰まりして上部濾材BOXから水が溢れるのを防止するために設置している。

オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

上部濾材BOX(ウールマット取り外し後)

 続いてウールマットを取り外すと、上部濾材BOXの底面には4つ穴が開いていて、下部濾材BOX蓋の同じ位置に空いた4つの穴と塩ビパイプで接続していた。水槽や庭の池関係の接着はほぼすべてバスボンドQを使っている。

 写真を撮り忘れてしまったのだが、下の写真(下部濾材BOXの蓋)の感じで穴が開いていて水が下部濾材BOXに流れるようになっていた。

オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

下部濾材BOXの蓋。この穴を通って水が流れ落ちていた。

濾過装置改造

 現行の上部濾材BOXは処分し、ダイソーで買ってきた適当なサイズのタッパーを加工して新しい上部濾材BOXを作ることにした。

  1. 上部濾材BOXの穴あけ
     上部濾材BOXは、下に均等に水が流れるように細かい穴たくさんあける。なるべく均等になるように心掛けたが作業が雑である。
     穴径は最初1mmで開けていたのだが、実験したところ抵抗が大きくBOX内の水位がある程度上がらないと水が下に落ちなかったため、1.5mmに拡張した。

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    上部濾材BOXの穴あけ

     

  2.  上部濾材BOX蓋の改造

     上部濾材BOX(ダイソーのタッパー)の蓋は水槽から落ちてきた水がそこらに飛び散らないように設置する。オーバーフロー管が差し込めるようホールソーで穴をあけた。
     オーバーフロー管が長く、濾材BOX取り外しの特に邪魔になっていたため少し切ったのはいいが、短く切りすぎてしまったため、急遽ワンサイズ大きい塩ビ管でガイドを取り付けた。

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    上部濾材BOXの蓋。ガイドを取り付けた後。

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    ガイドはバスボンドQで接着

     

  3.  下部濾材BOX蓋の改造

     下部濾材BOXの蓋は大きく切り欠き、上に上部濾材BOXを載せる設計にした。上部濾材BOXの底から直接下部濾材BOX内に水が流れ落ちるようにする。
     また、蓋の留め具が邪魔だったため切り落とした。(このろ過装置を作った当初は蓋が開かないようにできて便利だと思い、留め具付きの高いタッパーを買ったのだがただの無駄遣いに終わってしまった。)

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    濾材セット完了

     

  4.  設置

     加工が終わったら、それぞれの部品を軽く水洗いして設置していく。

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽

    設置前(下部濾材BOX)

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    下部濾材BOX蓋設置

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    上部濾材BOX+スポンジフィルター設置

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    ウールマット設置

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    上部濾過BOX蓋設置

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    さいごに隙間をスポンジで塞いで完成。

改造完了

 改造が終わったため、さっそくポンプを起動する。改造した上部濾材BOXに水がたまりすぎることもなくスムーズに動作している。意図したとおり水もまんべんなく下部濾材BOXに落ちている。
 また、意図したわけではなかったのだが落ちる水のサイズが小さくなったため、落水音がいい感じの音になった。

オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

改造後の濾過槽

オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

上部濾材BOX下部。

オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

(参考)改造前の濾過槽

 見た目もよくなり、今回の改造は中々良い出来だったと思う。水の蒸発量が多くなりそうではあるが、良い部分のほうが目立つため成功といってよいだろう。