オーバーフロー水槽の濾過槽で使っている濾材が劣化してきているため濾材の更新をすることにした。新しいものを試したくなり、今回はテトラEXバイオボールを購入して使ってみることにした。
今まで使っていた濾材
今までの濾材はセラミック製の濾材(リング状のもの、ボール状のもの)と軽石を使っていた。基本的には売り場で価格の安いものを購入しており、濾材の容積が増えると安いものを買い足し、割れたりしたものを取り除きながら使用していた。
飼育水もしかり、うなぎ屋の秘伝のたれのように代々継ぎ足されて出汁のきいた(!?)ものになっている。
オーバーフロー水槽を作ったときに濾過槽の容積が一気に大きくなり、アクアリウム用の濾材を買うと高くつくことから試しに軽石を入れてみた数年たつが、これも特に問題はなかったようである。
新しい濾材(テトラEXバイオボール)
今回濾材を更新するにあたってのテーマとして以下2点を設定した
- 濾過槽内の水流に留意する
濾過槽の中にたくさん濾材を入れたところで、水は流れやすいところに流れる。そこで、まんべんなく水が流れるような濾材の構成を考えてみた。 - 新しい濾材は耐久性がよいものとしたい
軽石は脆い。そしてセラミック製の濾材も長期間使うと割れてくる。
僕は濾材に空いているという微細な孔に対して否定的なので、目に見える表面積が広いもので、安価かつ耐久性がありそうなものを探してみた。
塩ビ管やストロー、ネットで見かけた洗車用のスポンジを使う等色々選択肢はあったが、労力も考えてアクアリウム用の樹脂製濾材を購入することにした。
メーカーは何でもよかったが、場合によっては生き物の命にかかわるため、Amazonに最近多いよくわからん製品(似たような形状で値段はめちゃくちゃ安い)は避けて、テトラ社のEXバイオボールを買ってみることにした。
思ったよりも直径が大きく2cm弱位で、バケツに入れて洗ってみたところ水に浮くようである。
入れ替え後の濾材の構成
テトラEXバイオボールは水に浮くため、濾過槽の下部にリング濾材を敷き詰めて、上部にEXバイオボールを入れるのがよさそうである。
リング濾材をランダムに入れると、リング濾材の穴の部分が水流と垂直(※1)になった場合リングの穴部分には水は流れない。そうするとリングの穴部分はろ過の表面積として見込めなくなるのではないかと考えた。
そこで、穴が水流と平行(※2)になるように敷き詰めてみる。こうすることで濾材の表面を水が均等に流れるのではないかと考えたからである。
※1:水の流れを背にして見ると濾材が四角に見える向き
※2:水の流れを背にして見ると濾材が円形に見える向き
あとは意味があるかはわからないが、濾過槽のなかである程度水が拡販されるように敷き詰めたリング濾材の上でエアレーションをする。
入れ替え作業
今回は大きな改造はしないため、割と簡単である。
- 濾材BOXを取り出し、古い濾材をバケツに入れる。(記事の上の方にあった写真参照)
- 濾材の選別をする。
壊れていないリング濾材は再使用、割れたリング濾材とボール濾材は庭池の濾過槽に移植すべく取り置き、軽石は処分することにした。 - 材BOXを軽く水洗いする
バクテリア云々の話もあるが、濾材BOXのバクテリアが死んでも特に問題ないと判断し水道水で軽くすすいだ。
- リング濾材を敷き詰める
濾材BOXの底にリング濾材を一つずつ敷き詰める。これが思ったより面倒くさかった。濾材はあまり汚れていなかったため洗わずにそのままセットした。
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濾材BOXを濾過槽に戻す
- エアレーション用のチューブとテトラEXバイオボールを濾材BOXに入れる
濾材BOXにはエアチューブ用の穴が開けてるため、そこからエアチューブを通して濾材セット完了
あとは上部の濾材BOXを取り付けて運転準備は完了。EXバイオボールは800ccのものを1箱買ったのだが、足りなかったので後日1箱追加した。
ポンプ起動
循環用のポンプとエアーポンプ起動してみたところ、当たり前だが特に問題なく水は流れている。水が均等に流れているかは確認しようがないため不明である。
エアレーションは酸素供給という意味ではなく、表層(EXバイオボール)と下層(リング濾材)の間の水を拡販する目的で入れている。全く科学的根拠はないが、なんとなくろ過している感が出ているところもGoodである。
実は交換自体は1か月ほど前に完了しており、特に不具合も出ていない。続いて上部濾材BOXも改造予定である。