いもじろうの雑記

庭の池、水槽、DIYのことや普段の生活について書いています

水槽の模様替え

 土日ともに日中雨で庭のことが全然できなかったため、オーバーフロー水槽の模様替えを行った。伸びて水面の大部分を覆っている水草を切り戻し、この間ホームセンターのセールで安く買えたいい感じの流木を入れ、ついでにレイアウトもいじった。

水槽について

 現行の水槽は2019年11月に一度目の転職をした際にアクリル水槽を購入し、自分で底面に穴をあけてオーバーフロー水槽を作ったものである。今まで5000円未満の水槽しか買ったことがないところを数万円の水槽を買いいきなり穴をあけるのは今思うとぶっ飛んでいたなあと思う。

オーバーフロー水槽自作

2019年11月 立ち上げ当初の水槽

 時を重ねて魚が少しずつ入れ替わり、アクリル面には苔が付き、水草や小物を追加したりしつつリセットせずにここまできた。きちんとやっていたのは水替えくらいだと思う。濾過槽のほうは色々思いついてマイナーチェンジを繰り返しているが、レイアウトは難しいのもあり敬遠しがちになっている。
 インターネット検索やSNSなどで見る写真はどれも美しくレイアウトされていてすごいなと思う。僕にはとても真似できない。

レイアウト変更前

 写真は先月くらいのもの。ウォーターバコパがかなり伸びて水面の大半を覆っている。これは当時プラ舟ビオトープに植えていたものが増えたため水槽に移植したもので、あまり水草をうまく育てられない僕の水槽においてきちんと成長してくれている中々優秀な水草である。
 流木や小物類も長いこと動かしていないため、その下の砂利はきっとかなり汚れているだろう。

オーバーフロー水槽自作

2023年2月 レイアウト変更前

レイアウト変更後

 作業中の写真は撮っていないが、レイアウト変更後の写真。
 真ん中あたりの流木は一部を新しいのに買い替え、古いものは庭の2号池に放り込んでおいた。ミナミヌマエビの隠れ場所になるといいのだが。
 そして移動させた小物類のしたは食べ残しやフンが泥のようになって溜まっており、プロホースで吸い出すも中々きれいにならずに苦労した。

オーバーフロー水槽自作

レイアウト変更後

 ウイローモスは少し残っていたものを再使用。ウォーターバコパは切り戻して大半は捨て、一部は庭池に放り込んでおいた。使うかはまだ決めていない。
 一通り掃除とレイアウト変更をし終わったら水槽の中はかなりすっきりした。

オーバーフロー水槽自作

レイアウト変更後(正面から)

グッピーの稚魚を発見

 水面まで伸びた水草を切り戻しているときに気づいたのだが、グッピーの稚魚が何匹か生まれていた。おなかの大きいメスは常に何匹かおり、稚魚もたまに見かけてはいたのだが思ったより数が多かった。どうやら水草の陰に隠れていたようである。
 餌をやると親魚に交じって餌を食べに来ていた。

グッピーの稚魚

グッピーの稚魚

 積極的に隔離したりはしていないため一度の出産に1匹も生き残っていない。レイアウトを見直したら少しがらんとした感じになってしまったため、ネットか何かで隔離してもう少し数を増やしてもよいかなと思う。

オーバーフロー水槽の濾過槽改造

 オーバーフロー水槽の濾過槽に入っているろ材の一部を、テトラEXバイオボールに交換した。水の流れ等も考えた配置にしてみた。
 今回は、オーバーフロー管から落ちてくる水の流れも少し変えてみようということで上部の濾材BOXを改造する。

(前回の記事)

imojiro.info

 なお、これは科学的根拠のない僕のただの自己満足である。趣味なのだから、生活に悪影響を及ぼさない程度に自己満足でやればよい。(※生き物を殺さない範囲で)

今回やりたいこと

 オーバーフロー管から流れ落ちてくる水をうまく拡散させ、濾過槽内に均等に水が流れるようにしたい。

改造前の上部濾材BOX

 改造前の上部濾材BOX。スポンジフィルターとウールマットが入っている。オーバーフロー管(HIVP管)から水が跳ねないようにレジューサー(グレーの部品)を被せている。

オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

上部濾材BOX(改造前)

 ウールマットを取り外すと、スポンジフィルターが出てくる。ウールマットが目詰まりして上部濾材BOXから水が溢れるのを防止するために設置している。

オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

上部濾材BOX(ウールマット取り外し後)

 続いてウールマットを取り外すと、上部濾材BOXの底面には4つ穴が開いていて、下部濾材BOX蓋の同じ位置に空いた4つの穴と塩ビパイプで接続していた。水槽や庭の池関係の接着はほぼすべてバスボンドQを使っている。

 写真を撮り忘れてしまったのだが、下の写真(下部濾材BOXの蓋)の感じで穴が開いていて水が下部濾材BOXに流れるようになっていた。

オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

下部濾材BOXの蓋。この穴を通って水が流れ落ちていた。

濾過装置改造

 現行の上部濾材BOXは処分し、ダイソーで買ってきた適当なサイズのタッパーを加工して新しい上部濾材BOXを作ることにした。

  1. 上部濾材BOXの穴あけ
     上部濾材BOXは、下に均等に水が流れるように細かい穴たくさんあける。なるべく均等になるように心掛けたが作業が雑である。
     穴径は最初1mmで開けていたのだが、実験したところ抵抗が大きくBOX内の水位がある程度上がらないと水が下に落ちなかったため、1.5mmに拡張した。

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    上部濾材BOXの穴あけ

     

  2.  上部濾材BOX蓋の改造

     上部濾材BOX(ダイソーのタッパー)の蓋は水槽から落ちてきた水がそこらに飛び散らないように設置する。オーバーフロー管が差し込めるようホールソーで穴をあけた。
     オーバーフロー管が長く、濾材BOX取り外しの特に邪魔になっていたため少し切ったのはいいが、短く切りすぎてしまったため、急遽ワンサイズ大きい塩ビ管でガイドを取り付けた。

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    上部濾材BOXの蓋。ガイドを取り付けた後。

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    ガイドはバスボンドQで接着

     

  3.  下部濾材BOX蓋の改造

     下部濾材BOXの蓋は大きく切り欠き、上に上部濾材BOXを載せる設計にした。上部濾材BOXの底から直接下部濾材BOX内に水が流れ落ちるようにする。
     また、蓋の留め具が邪魔だったため切り落とした。(このろ過装置を作った当初は蓋が開かないようにできて便利だと思い、留め具付きの高いタッパーを買ったのだがただの無駄遣いに終わってしまった。)

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    濾材セット完了

     

  4.  設置

     加工が終わったら、それぞれの部品を軽く水洗いして設置していく。

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽

    設置前(下部濾材BOX)

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    下部濾材BOX蓋設置

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    上部濾材BOX+スポンジフィルター設置

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    ウールマット設置

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    上部濾過BOX蓋設置

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

    さいごに隙間をスポンジで塞いで完成。

改造完了

 改造が終わったため、さっそくポンプを起動する。改造した上部濾材BOXに水がたまりすぎることもなくスムーズに動作している。意図したとおり水もまんべんなく下部濾材BOXに落ちている。
 また、意図したわけではなかったのだが落ちる水のサイズが小さくなったため、落水音がいい感じの音になった。

オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

改造後の濾過槽

オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

上部濾材BOX下部。

オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 フィルターBOX 改造

(参考)改造前の濾過槽

 見た目もよくなり、今回の改造は中々良い出来だったと思う。水の蒸発量が多くなりそうではあるが、良い部分のほうが目立つため成功といってよいだろう。

自作濾過槽の濾材にテトラEXバイオボールを使ってみる

 オーバーフロー水槽の濾過槽で使っている濾材が劣化してきているため濾材の更新をすることにした。新しいものを試したくなり、今回はテトラEXバイオボールを購入して使ってみることにした。

今まで使っていた濾材

 今までの濾材はセラミック製の濾材(リング状のもの、ボール状のもの)と軽石を使っていた。基本的には売り場で価格の安いものを購入しており、濾材の容積が増えると安いものを買い足し、割れたりしたものを取り除きながら使用していた。
 飼育水もしかり、うなぎ屋の秘伝のたれのように代々継ぎ足されて出汁のきいた(!?)ものになっている。
 オーバーフロー水槽を作ったときに濾過槽の容積が一気に大きくなり、アクアリウム用の濾材を買うと高くつくことから試しに軽石を入れてみた数年たつが、これも特に問題はなかったようである。

オーバーフロー水槽 自作 濾過槽

上部の濾材BOXを取り外したところ(更新前の濾材)

オーバーフロー水槽 自作 濾過槽

濾材をバケツに出したところ。色々なものがごちゃごちゃ入っている。

新しい濾材(テトラEXバイオボール)

今回濾材を更新するにあたってのテーマとして以下2点を設定した

  • 濾過槽内の水流に留意する
     濾過槽の中にたくさん濾材を入れたところで、水は流れやすいところに流れる。そこで、まんべんなく水が流れるような濾材の構成を考えてみた。
  • 新しい濾材は耐久性がよいものとしたい
     軽石は脆い。そしてセラミック製の濾材も長期間使うと割れてくる。
     僕は濾材に空いているという微細な孔に対して否定的なので、目に見える表面積が広いもので、安価かつ耐久性がありそうなものを探してみた。

 塩ビ管やストロー、ネットで見かけた洗車用のスポンジを使う等色々選択肢はあったが、労力も考えてアクアリウム用の樹脂製濾材を購入することにした。
 メーカーは何でもよかったが、場合によっては生き物の命にかかわるため、Amazonに最近多いよくわからん製品(似たような形状で値段はめちゃくちゃ安い)は避けて、テトラ社のEXバイオボールを買ってみることにした。
 思ったよりも直径が大きく2cm弱位で、バケツに入れて洗ってみたところ水に浮くようである。

テトラ (Tetra)EXバイオボール800ml テトラ フィルター パーツ

テトラ EXバイオボール

テトラ (Tetra)EXバイオボール800ml テトラ フィルター パーツ

直径は1.5~2cmくらいだった。

 

入れ替え後の濾材の構成

 テトラEXバイオボールは水に浮くため、濾過槽の下部にリング濾材を敷き詰めて、上部にEXバイオボールを入れるのがよさそうである。

 リング濾材をランダムに入れると、リング濾材の穴の部分が水流と垂直(※1)になった場合リングの穴部分には水は流れない。そうするとリングの穴部分はろ過の表面積として見込めなくなるのではないかと考えた。
 そこで、穴が水流と平行(※2)になるように敷き詰めてみる。こうすることで濾材の表面を水が均等に流れるのではないかと考えたからである。

※1:水の流れを背にして見ると濾材が四角に見える向き
※2:水の流れを背にして見ると濾材が円形に見える向き

あとは意味があるかはわからないが、濾過槽のなかである程度水が拡販されるように敷き詰めたリング濾材の上でエアレーションをする。

入れ替え作業

今回は大きな改造はしないため、割と簡単である。

  1. 濾材BOXを取り出し、古い濾材をバケツに入れる。(記事の上の方にあった写真参照)
  2. 濾材の選別をする。
     壊れていないリング濾材は再使用、割れたリング濾材とボール濾材は庭池の濾過槽に移植すべく取り置き、軽石は処分することにした。
  3. 材BOXを軽く水洗いする
     バクテリア云々の話もあるが、濾材BOXのバクテリアが死んでも特に問題ないと判断し水道水で軽くすすいだ。

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽

    濾材BOX

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽

    濾材BOXの底面にははおおよそ均等に穴をあけている

     

  4. リング濾材を敷き詰める
     濾材BOXの底にリング濾材を一つずつ敷き詰める。これが思ったより面倒くさかった。濾材はあまり汚れていなかったため洗わずにそのままセットした。

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽

    リング濾材を敷き詰めた後

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽

    リング濾材は2段敷き詰めた。深い意味はなく量の問題。

     

  5.  濾材BOXを濾過槽に戻す

  6. エアレーション用のチューブとテトラEXバイオボールを濾材BOXに入れる
    濾材BOXにはエアチューブ用の穴が開けてるため、そこからエアチューブを通して濾材セット完了

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽

    濾材セット完了

    オーバーフロー水槽 自作 濾過槽

    濾材セット完了(側面)

 あとは上部の濾材BOXを取り付けて運転準備は完了。EXバイオボールは800ccのものを1箱買ったのだが、足りなかったので後日1箱追加した。

ポンプ起動

 循環用のポンプとエアーポンプ起動してみたところ、当たり前だが特に問題なく水は流れている。水が均等に流れているかは確認しようがないため不明である。
 エアレーションは酸素供給という意味ではなく、表層(EXバイオボール)と下層(リング濾材)の間の水を拡販する目的で入れている。全く科学的根拠はないが、なんとなくろ過している感が出ているところもGoodである。

オーバーフロー水槽 自作 濾過槽 テトラEXバイオボール

ポンプ起動後の濾過槽(ライトは撮影用)

 実は交換自体は1か月ほど前に完了しており、特に不具合も出ていない。続いて上部濾材BOXも改造予定である。

生物ろ過の話

 アクアリウムのどつぼの一つであるろ過の話。
 我が家のオーバーフロー水槽の生物濾過槽に入っているろ材がかなりくたびれてきたため、ろ材を何にするか考えているなかで思いついたことを書きなぐってみた。どちらかというと否定的な意見が多いのでガチ勢の人は読まないほうがいいかもしれない。

硝化サイクル

 インターネットで調べると、生物ろ過についてコピペのような記事がごまんと出てくる。いわく、生き物の排泄物や食べ残しからでるアンモニアなど(以後「栄養」と記載する)を、硝化菌(以後「バクテリア」と記載する)というのが分解して最終的に毒性の低い硝酸塩というものになるらしい。これを「硝化サイクル」という。
 バケツに水と魚だけ入れた場合に比べて、水を循環させた水槽の水の状態は明らかによいし、以前試薬を使って調べたところだとこれは確かにそうなのだろう。
(かなり雑に書いたが興味があれば「硝化サイクル」と検索するといくらでも説明記事がある)

ろ材の表面積と材質

 バクテリアは水槽内の色々なものの表面についていて、水中にある栄養を消費(分解)しながらするらしい。つまり物理的に表面積が広いほどバクテリアが付着する場所が多くなり数が増え、生物ろ過の能力が高くなるらしい。また、バクテリアの活動には酸素が必要なので水中の酸素濃度が低いとバクテリアが増えない。これはまあ分かる。

 アクアリウム用のろ材の売り文句を見ると、多孔質で細かい穴がたくさんあり、一粒で〇〇m2の面積があります。とある。
 どういう計算をしたのかよくわからないが、内部にある気泡の面積まで入れているとしたらそこには水は流れない(水は抵抗の小さいところ(ろ材同士の隙間)に流れるので細かい気泡の中には酸素や栄養が供給されるバクテリアは住めないと思われる。
 また、ろ材の表面にある目に見えないほどの小さな凹凸は使用を開始するとあっという間に目詰まりしてしまうし、それをきれいに掃除するとせっかくついたバクテリアを洗い流すことになる。

 表面がざらざらしていないとバクテリアが付かないなんてとんでもない理論もネット上にはあるが、バクテリアのサイズ感で見ると、水槽に入れているパイプ類や水槽自体の表面にも無数の凹凸があるのでそんなはずはないと思われる。
 住宅にある浄化槽などでもアクアリウム用のややこしいろ材は使っておらず、塩ビパイプをぶつ切りにしたものが入っており、生物ろ過が有効に行われていることからも表面の過剰な凹凸はあまり重要ではなさそうである。ヤクルトの容器を浄化槽に入ているというのも新聞の記事か何かで読んだことがある。

水槽立ち上げ時のバクテリア

 あまり話題にならないが安定的に栄養分が供給されないとバクテリアは減少して生物ろ過の効率は落ちる。工場などの排水を生物ろ過で処理する設備では、長期に生産停止する際など槽内の養分が減るときには栄養(糖分など)をバクテリアの餌として投入している。

 アクアリウムを始めたころに、水槽立ち上げの時に水道水を入れて1週間くらい空回ししろとネットの記事で読んで律儀にそうしたのだが、よく考えると栄養がない水ではバクテリアは増えないため、あまり意味がなかったのではないかと思う。
 カルキ抜きと温度合わせをしたうえでほんの少量生き物を入れて、様子を見ながらもともと飼おうとしていた数に向けて少しずつ増やしていくのがいいのかな。

バクテリア添加剤

 一番最初に水槽セットを買ったときに、セットの中に入っていたバクテリア添加剤。パックの寿司についている醤油の袋のような袋に封入されている状態であり、こんなの本当に効果あるのか?と疑問に思ったのをよく覚えている。

 当初からバクテリア材には懐疑的だったのもあり、一番最初についていたもの以外を使ったことはないのだが、ペットショップ等に行くと色々な種類のバクテリア材が売っている。ボトルに入ったもの、エアレーションの石に封入(!?)されているものなど、僕にはとても正気の沙汰とは思えない。
 アクアリウム業界って、添加剤のようなものにもうさん臭い能書き(カルキを分解し、水草は元気になり、魚が健康になり、バクテリアが活性化!みたいなやつ)があるだけで成分が何なのか表示していないものも数多くあり余計に信用ならない。

 バクテリアは水質の急変によって調子を崩して濾過の性能が落ちる。アクアリウム業界でも言われているが、常に排水の水質をチェックしている工場の生物濾過槽で確認されているのでほぼ間違いないだろう。
 水質急変に弱いのに、温度管理もろくにされずに輸送され、ボトルに入ったバクテリアを適量水槽に投入するというのはちょっと筋が通らないような気がしている。そもそも栄養も酸素もあまりなさそうな容器の中でバクテリアはどうやって生きながらえているのか。

生物ろ過に対する僕の考え

ほとんど否定的な感じになってしまったが、以下のように考えている。
よほどのことがない限りこの考えは変わらないだろう。

  • 生物ろ過自体は経験上効果がありそう
  • ろ材は目に見える表面積が取れていれば多孔質でなくてもよさそう
  • バクテリア添加剤は不要。うさん臭いし今のところ使わなくても何も問題ない
  • メーカーの受け売りは信用しない
  • 参考にすべきは、家庭用や工場用の浄化槽の考え方

さいごに

 色々書いたが、メーカーで高性能と謳われているろ材には意味がない。とか、バクテリア添加剤は効果がない。というつもりはさらさらない。
 あくまで僕個人の感想であり、記事の内容が正しいという保証は一切できかねるため、最終的な判断は読んだ方自らで下してほしいと思う。

オーバーフロー水槽周りの掃除

 掃除的なものは年末にやりたかったのだが、年末にコロナウイルスに感染して体調が本調子ではなかったので休みの最終日に水槽の掃除をした。

掃除前の水槽

 結構長いこと水槽のメンテナンスは必要最低限(水替えと思いだしたら餌やり)しかしていなかったため、水槽のアクリル表面には苔がびっしり生えてしまっている。
 中にいる生き物たちからしたらこのほうが居心地がいいかもしれないが、水槽の中があまり見えないため飼育する側のモチベーションは結構下がるし、せっかくの観賞魚が台無しである。

オーバーフロー水槽 掃除

掃除前の水槽。苔がびっしり。

水槽掃除

 水槽の掃除に取り掛かる。
 今回は掃除といっても正面のアクリル面についた苔を取って水替えをするだけである。
アクリル面の掃除はおなじみの激落ちくん。色々試したがこれが簡単できれいに落ちる。
 使い捨てになるので小さいキューブタイプのものが便利である。苔掃除はせいぜい月に1回くらいなので、60個入りを買うと5年以上は使える計算になる。

 掃除は、水槽の中に手を突っ込んで苔をふき取っていく。菜箸を使ってみたり色々試したが、結局手で直接やるのが速いし仕上がりもきれいだと思う。
 本来はヒーターやポンプなど電気系のものはコンセントを抜いてやるべきなのだが、我が家の水槽は水槽下部に設置した濾過槽に入れているのでまあいいやということでポンプやヒーターはつけたまま作業を実施している。

オーバーフロー水槽 掃除

半分ふき取り完了。

 半分ふき取りした時点が上の写真。苔がびっしりなのがよくわかる。側面と背面は面倒くさいので掃除しない。

オーバーフロー水槽 掃除

ふき取り完了後の水替え中。

 ふき取り完了後の水替え中。
 苔のかすが舞ってしまい水が少し濁っているが数時間たてば透明になるのであまり気にしない。
 水槽左側のパイプはオーバーフロー管で、苔が取れている部分はフネアマ貝が通った後。水槽のアクリル面はここまできれいにならないので表面の状況によって取りやすい、取りにくいがあるみたいである。
 あとはサイアミーズフライングフォックスを入れたら黒ひげ苔がかなり減った。何度か入れた時には苔も食べず餌も食べずで痩せて死んでしまっていたのだが、今回は餌(熱帯魚の餌)もよく食べるし苔も結構食べてくれるので当たりはずれがあるのかもしれない。

掃除完了とマイナーチェンジ

 掃除にあたり、少し水槽内と周りとマイナーチェンジした。

 一つ目が、100均で買ってきたガラス玉(アクアリウム用品のところに置いてあった)を入れたこと。砂利がちょっと少なくて以前から砂利を足したかったのだが同じものが中々見つからず断念していたところでこれを見つけた。入れた感じは少し主張しすぎかなと思ったが、プロホースでゴミを吸い取ると重さで砂利の中に隠れてそこまで目立たなくなった。

オーバーフロー水槽 100均のガラス玉を追加

右半分をプロホースで掃除した

 二つ目は、水槽台下にある物置スペースの改良。
 ホームセンターで積み重ねできるタイプのプラスチックコンテナを買ってきて替えのフィルターや掃除用具、使用頻度の低い餌などを収納した。

オーバーフロー水槽 物置きスペース改良

変更する前

オーバーフロー水槽 物置きスペース改良

変更した後

 もともとは使用頻度が低いものは別の場所に片付けたりしていたが、バケツとプロホース以外は全部このスペースで片付けられるようになった。
 あとは水槽の中をもっときれいにレイアウトしたいのだが、水草とかだと維持が大変だし(今は放置で伸び放題になっている)、オブジェ的なのは苔が生えてきて面倒くさいのが難点である。

自作オーバーフロー水槽改造(二重管の蓋取り付け、ウールマット変更)

1か月ほど前にオーバーフロー水槽の配水管を二重管にした。
二重管にしたことで水槽内のごみが濾過槽に流れやすくなり、ウールマットの目詰まり頻度が高くなってきたため、この機会に濾過槽に使っているウールマットを別のものに見直すことにした。
また、二重管からの排水音を軽減するために上部に蓋を追加することにした。

(前回の記事)

濾過槽のフィルターを変更

濾過槽のウールマットは、GEXの上部フィルター用のものを使っていた。理由は値段が安いから。
我が家の水槽の濾過槽のウールマット置き場はタッパーなのでサイズが合わず、ウールマットを適当に折りたたんでセットしていたのだが、排水を二重管にしたことで目詰まり頻度が増えて下の写真のように水がウールマットをバイパスして流れてしまう頻度が上がった。

自作オーバーフロー水槽 濾過槽のウールマット変更

元々使っていたウールマット。目詰まりで水がバイパスしている。

このままだと二重管にしたメリットが十分に活かせないため、金額が高くはなってしまうがウールマット置き場を全面カバーできるよう幅の広いウールマットに変えることにした。

自作オーバーフロー水槽 濾過槽のウールマット変更

変更後のウールマット。適当な長さにカットして使用する。

幅18cm、長さ2mのウールマットが1枚入っており、これを適当な長さに切って使用する。
我が家のウールマット入れは幅15cm、奥行き20cm程度なので、長さ25センチくらいで切ることにした。切り出してみたところ、1枚では薄いので2枚重ねて設置する。
次回からは50センチ長さで切り出して折って使えば手間も少なくなるかな。

自作オーバーフロー水槽 濾過槽のウールマット変更

新しいウールマット設置後。全面がウールマットでカバーできいい感じである。

設置してみたところ、ぴったりのサイズ感だった。
値段は少し上がるが、水がパイパスしなくなったため寿命が延びてそこまでコストアップにはならない見込みである。
あと、面積が広いからなのか不明だがら排水管からの落水音が少し静かになった。

(購入したウールマット)

二重管の蓋を設置

排水二重管、効果はなかなかだが少し音が気になっていた。
あと見た目もイマイチだったため、塩ビパイプ用のキャップを購入して取り付けてみた。
そのままの長さだとパイプ外周部との接触面積が多くなり、メンテナンスなどの時に取り外すのが大変になるため、キャップの配管を差し込む側を少し切断して配管に少しだけかぶせるような形でセットしている。

効果はそこそこ感じられて、排水管からの音は結構緩和された。
また見た目は賛否両論だと思うが個人的にはよくなったと思う。

自作オーバーフロー水槽 配水管を二重管にする

二重管の蓋設置後

自作オーバーフロー水槽

水槽全体

塩ビパイプ用のキャップ。

グッピーの子供

今まではネオンテトラを主に飼っていたのだが、3月ごろからグッピーを水槽に入れている。ほどなくメスのおなかが大きくなり、今月に入ってから稚魚が確認できるようになった。
生まれた子は大半が食べられてしまっているようだが、あまりたくさん増えても面倒を見切れないため特に隔離などはせず、水槽内の環境に任せることにした。

自作オーバーフロー水槽 グッピー

グッピーの子供

ネオンテトラは子を産まなかった(飼育が下手な可能性もある)が、やはり繁殖というのは生き物を飼う醍醐味の一つかなと思う。
今までと比べて特別なことは何もしないが、二代目、三代目と育ってくれるよう見守っていこうと思う。

自作オーバーフロー水槽改造(排水を二重管にする)

今月の初めに、ミナミヌマエビ大量死事件があった。
餌を減らしたり水替えの量を増やしたりしているうちに症状が落ち着いてきたようで、数は減ってしまったものの卵を持った個体もちらほら見かけるようになった。
さらなる改善策として配水管を二重管にすることにした。

現状

給水(下の写真の右側)・排水管(下の写真の左側)を別々に配置しており、排水に関しては給水で増えた分の水が配水管の水面の開口から下部にある濾過槽に落ちていく仕組みになっている。
これだと細かいゴミは基本的に水槽の底にたまってしまうため、汚れを少しでも濾過槽のほうに流してやりたい。

自作オーバーフロー水槽  改造 二重管

改造前のオーバーフロー水槽

改善策

現状の排水管に穴をあけるとポンプが止まったときに濾過槽から水があふれてしまうため、排水管を二重管にして水面だけでなく色々な水深から排水できるようにしたい。
二重管といっても、一回り大きい塩ビパイプ(VU管)に穴をあけたものを配水管にかぶせるだけである。

製作

今回の改造はすごく簡単である。
まずは電動ドリルドライバーを使ってVU管に穴をあける。
穴は最初は少な目にしておき、排水量を見ながら少しずつ増やすとよい。

自作オーバーフロー水槽  改造 二重管

VU管に穴をあけたところ

こんな感じで立てて設置する。
油膜などが流れやすいよう上部の穴は大きめにしておく。

自作オーバーフロー水槽  改造 二重管

こんな感じで水槽の中に立てて設置する

VU管は水より比重が重く沈むため、今の配水管にかぶせて水槽の中に立てる。固定はしていないため、メンテナンスの時には簡単に取り外すことが出来る。
写真では分かりやすいよう穴を手前に向けているが、実際は穴が目立たない向きに設置する。

自作オーバーフロー水槽  改造 二重管

水槽内に設置したところ

一番上の穴は水面より上まであけておき、水中の穴が少し詰まってもいいようにしておく。

自作オーバーフロー水槽  改造 二重管

水面付近の写真

自作オーバーフロー水槽  改造 二重管

上から見たところ

完成

30分もかからず作業完了。
底のごみ少しだけを舞わせてみたところ、それなりにゴミが吸い込まれることが確認できた。
ちょっと管の色がイマイチな感じではあるが、機能性は捨てられないためこれでしばらく様子を見てみようと思う。

自作オーバーフロー水槽  改造 二重管

完成

作ってみてから思ったが蓋を付けてもいいかもしれない。
今度時間があるときにキャップでもつけてみようかな。