新しい池の水をためる機能については問題なく完成したため、内部に濾過装置を設置し、最後に仕上げで塗装をしていく。
実は11月末には池は完成しており、その後特に問題もなく運用できている。
とにかく雨ばかり降る
実際に作業をしていたのは10月から11月末にかけてだった。
時期的にあまり雨が降らないイメージだったのだが、日ごろの行いが悪いのか週末が近くなると天候が悪い。コンクリートを打つ時も天気予報が外れて雨が降ったり大変だったが、その後も毎週のように雨が降り何回水を抜いたか分からないくらいである。

溜まった水はサイホンの原理を使ってホースで抜く。
ホースの吸い込み側の口を水面ぎりぎりに構えて、ホースリールを伸ばして勢いよくホースに水を入れて通水させる。
その後素早く水中にホースの端部を入れればあとはサイホンの原理で自動的に水が抜ける。あと残った水は雑巾を使って拭き取る。

濾過装置を作る
気を取り直して濾過装置を作る。
濾材を入れる容器(塩ビパイプ)は今まで使っていたものを少し改造しつつ再使用する。

前は下の写真の形状だった。

今回は出口側のパイプを改造する。
池の壁面が鉛直ではなく少し傾斜が付いているので傾斜に合わせたパイプを作る。
材料は前に使っていた濾過装置のパイプを切って使う。

パイプに少し傾斜が付くように斜めに切り、これを塩ビ用接着剤で無理やりつなげる。
最終的にはモルタルで仕上げる予定なので多少隙間があっても問題ない。

配管ができたので、水平器で角度を見ながら仮組みしていく。
(写真の赤い線に沿って水が流れる。)

ポンプ側の配管にはホースジョイント(下の写真の左)を取り付ける。
今回は配管とのサイズが合わなかったためブッシング(下の写真の真ん中)を使ってサイズを合わせた。


ここにポンプに付けたホースを接続することでワンタッチでホースを取り外すことができ、ポンプの取り外しが簡単にできる。

濾材を入れる容器の上部には、ゴミ取り用のスポンジを入れるためのタッパーを設置する。
ただ乗せただけだと当然水が流れないので濾材入れ部分に合わせた穴をあける。

穴はアクリルカッターを使ってあけた。
濾材入れの内径と同じサイズの円をマジックで書き、そこをなぞるように少しずつ削って穴をあけていく。

穴をあけて濾材入れと合わせると少し穴のサイズが小さいので、あとはやすりで削ってサイズを合わせていく。
ちなみに、給水のパイプを接続するための穴とオーバーフロー用の穴をドリルやホールソーであけたのだが、ぼーっとしており位置を間違えてしまっている。
ここもモルタルで埋めるので、間違えた穴は気にせず新たに穴をあけなおした。
ここまでできたら準備完了。
濾過装置を仮組みする。この後モルタルで埋めるので、穴が開いている部分はモルタルが流入しないように養生テープを貼っておく。

モルタル打設
濾過装置が組み終わったので、これをモルタルで埋めていく。
池自体がモルタルなので、塩ビパイプをモルタルで埋める事で一体感が出るはずである。
今回は水漏れしないことが分かっている池の中での作業になるため、多少隙間があったとしても問題ない。
まずはラス網を巻き付けていく。
池のモルタル打設の時はラス網が売り切れだったため仕方なく亀甲金網を使ったのだが、近くのホームセンターをのぞくとラス網が入荷されていた。
亀甲金網よりもラス網のほうが折り曲げ等の加工がしやすかった。

モルタルを打つ前に、口を養生テープでふさいだコップを用意した。
これをモルタルの中に埋め込んで壁面に横穴を作ってみる。

準備は整ったのでモルタルを練り打設していく。
先ほど用意したコップは、モルタルを打設しながら隙間の多い部分に適宜設置していく。

目算を誤りモルタルが足りなくなったりしつつも打設を進めていき、無事に完了。どうせ水漏れしないからということで気が抜けて作業が雑になってしまった。
壁面に見えている緑色の丸い部分がコップを埋め込んだ部分。
写真左側の空間はポンプを設置する場所(ポンプ室)


ついでに、濾過装置の蓋にするためにタッパーの蓋にもモルタルを塗っておいた。


土手で仕切ったポンプ室の上には目隠しの蓋を乗せることにした。
蓋は余ったモルタルで作った。


ポンプを設置すると下の写真のようになる。

ポンプ室に蓋を乗せるとこんな感じ。
土手の下には水やゴミが通るための穴をあけているが、水の流れが速いと生き物が吸い込まれてしまう恐れがあるし、万が一詰まると怖いのであえて大きく隙間が空く形状の蓋としている。

池の形が出来上がった
濾過装置周りのモルタル打設が完了し、これで池の形が完成した。

あとは細かい部分の補修と塗装が残っている。
モルタルは打設して当面の間は表面が強いアルカリ性なので、この状態では塗装ができない。
塗料の説明を見るとモルタル打設後3週間程度は期間を空けるよう書いてあるため、あく抜き(水張り、水抜きを何度か繰り返す)を行ったり濾過装置の通水確認なんかをしながら機が熟すのを待つことになる。