池と濾過装置が完成したため、あとは最終段階の濾過装置の調整や塗装を行っていく。
あく抜きがてら池に水を張りつつポンプの試運転を行い、問題があればモルタルのアルカリ分を抜いている間に対処していく。
濾過装置に網を設置
濾過の外側は完成したため、中身を決めていく。

濾過装置はタッパー部分でゴミを濾しとり、その下にある塩ビパイプ内に生物ろ過用の濾材をセットすることを考えている。
もともとはスポンジフィルターを設置する予定だったが、排水口用のかごが丁度いいサイズだたっためそれをセットしてみることにした。

100均でよさそうなものを選んで買って帰ったものの、縁が大きくて収まらない。
加工しやすいようにプラスチック製のものを購入していたのが功を奏した。縁をカットしてタッパー内にかごが入るようにする。

丁度いい感じにおさまった。
このときはここに排水口用のネットをセットしようかなと考えていた。大まかな構想は考えていたが細かいところは行き当たりばったりである。
オーバーフロー
雨などで池が満水になったときに水が外に流れ出すシステムが必要になる。
我が家の庭は裏手は川になっているため、溢れた水を庭ではなく川のほうに流したい。

池を作るときにコンクリートブロックより少し高くモルタルを打設しておいたため、オーバーフローさせる部分だけモルタルを剥がして水の通り道を作る。

ハツリにはタガネと金づちを使う。
タガネの尖っている部分をモルタルに当てて、金づちで叩いてモルタルを割っていく。

ハツリ完了後。
他の部分より低くなっているためここから水が外に溢れる。

ついでに余ったモルタルで土手を作った。
水がブロック塀の上を回り込んで庭に戻ってくるのを防ぐためである。多少は水が両サイドに漏れるだろうが、オーバーフローするときは大雨なので溢れる水の大部分が外に流れてくれれば問題ないだろう。

通水確認
網を設置したので一度池に水を張って通水してみることにする。
最初は結構ゴミが出そうなので、仮設で茶こし用の目の細かい網をセットしてみた。

通水前に濾過装置の出口の穴に貼っていた養生テープを取り外す。

そしていよいよ池の水張りと通水開始。
ホースで池の1/3ほど水を張り、ポンプを起動させる。




濾過装置の脇のあいたスペースに小さい仕切りを設置した。ここは稚魚用のスペースにしようかなと思っている。
あらかじめ埋め込んでおいたエアチューブから少しずつ水が流れてくるようになっている。

ポンプを起動してみた印象としては、少し循環する水量が多い気もするが、大きな問題はなく機能しそうというところ。
ここから池の水を張りつつ、モルタル表面のアルカリを中和するためにミョウバンを溶かしてみる。
ミョウバンの量は下のサイトを参考に水100Lに対してミョウバン10~20gにした。
参考URL:https://www.taimei-chem.co.jp/product/05.html

ミョウバンはそのまま水に入れると溶けにくいので、湯で溶かした後に池に投入した。
ミョウバン水溶液は白濁しており池に投入すると水の流れが良く分かった。まんべんなく水が動いており、数分で池の水はまんべんなく白っぽくなった。

課題と対策
水の循環含めて大きな問題はなさそうである。
ここから数日、ポンプを動かし水を循環させながら様子を見たところ、2つ課題が見つかった。
- 川の部分から水漏れ
川の部分の一部で池の縁を水が乗り越えて少し水漏れが発生しているようである。写真の通り、池の縁が一部濡れているため水漏れと判断した。
数日様子を見ても池の水位に目に見えて変化は見られないため、無視してもいいレベルではあるのかもしれないが念のため対策しておく。

ミョウバン水溶液を循環させて数日後 水漏れが懸念されるのは、下の写真に印をつけた箇所である。

漏水懸念箇所(上流側) 漏水が疑われる箇所は防水モルタルを使って池の縁の部分をかさ上げした。
漏水懸念箇所(下流側)

かさ上げ完了 余った分は適当な箇所に塗っておいた。乾燥させつつしばらく期間をあけて、この後池用塗料で塗装していく。
- 循環水量が多すぎる
ポンプ出口側の抵抗が少なすぎて循環水量が多すぎる。これは1番目の課題にもつながってくる。
できることはあまり多くないが、ポンプ出口側のホースを長くして折り曲げて抵抗を増やしてみた。

対策前(ホースまっすぐ) 
対策後(ホース折り曲げ) ※写真がなかったので塗装後の写真 対策前と比べると水量は少し少なくなったがまだ多いような気もする。ポンプは消耗品なので次回買う時はもう少し能力の低い(水量の少ない)ものを選んでもいいかもしれない。
あとは仕上げを残すのみ
機能的な部分もほぼ押さえることができ、残すところは仕上げのみ。
しばらくは空気にさらしてアルカリ成分を中和させつつ、モルタルを乾燥させる。
仕上げの工程については次の記事で書くこととする。