古い庭池を撤去し終わったので新しい池を作っていく。
今回は穴掘りの続きからモルタル打設まで。
穴を掘る
頭の中で何となくイメージした形に穴を掘っていく。
本当は設計図などを書いてしっかり計画したいところであるが、計画したところで地面の状態やその時の気分で変わるので設計図などは書かずに頭の中のイメージに沿って作業していく。
写真右側が深場で水深は60センチくらい、真ん中の奥に島、手前が中くらいの深さで40センチくらい、左奥が浅場で水深20センチくらい。
写真手前の花壇になっている部分を小川にして、写真左手前を流れ込みにする。
余った土で土手を作り、花壇を埋めて土を固める。何となく形が見えてきた。
水抜き管や濾過装置関係で配管を貫通させようかなと少し迷ったが、水漏れリスクを少しでも減らしたいのでまずは水が漏れない池の形を作り、必要な設備はモルタル打設完了後に別途池の中に作ることにした。
砕石を敷く
穴を掘ったら、底部分に砕石を敷いて締め固める。うちには庭木用の太い支柱があったのでそれでたたいて締め固めた。
砕石を入れる理由は尖った石を敷いて締め固めることで地盤沈下の予防になる。とのこと。
モルタル打設(下塗り)
砕石を入れたらモルタルを打設していく。
初日はモルタルを練る練習もかねて崩れそうな部分の補強をする。インスタントモルタル(砂3:セメント1が混ざったもの)に水を加えてをプラ舟の中で混ぜる。
スコップで混ぜたのだがこれが中々大変で上手く混ぜることができなかった気がするが、今回は練習もかねて重要ではない部分なのでそのまま打設(というか手で塗りつける)していく。
セメントは強アルカリ性なので、水分を通さない厚手の手袋は必ずつけた方がいい。(動画などで素手で触っているものがあるが長時間触っていると皮膚が溶けて大変なことになるので注意。)
平日は仕事だったため翌週。インスタントモルタルとマノール防水材を買い込み、池全体に下塗りをしていく。
前回はスコップで混ぜたが大変だったので100均でしゃもじと熊手(?)を購入した。
モルタルをプラ舟にあけて、水とマノールを混ぜたものを加え、熊手としゃもじを使って混ぜる。これ中々使いやすく前回より手際よくいい感じに混ぜることが出来た。
しゃもじは打設中にモルタルを寄せ集めるのにも活躍したが、穴の開いていないもののほうが使いやすかったと思う。
なお、水の量はセメント重量の60%で練った。
インスタントモルタルの25%がセメントで、今回は25kgのインスタントモルタルを使ったので水の量は「25kg×0.25×0.6=3.75kg(3.75L)」⇒キリよく3.7Lとした。
マノール防水材はセメントの量の2%で、防水性能を高めたい場合は5%程度まで添加量を増やすとのことだったので4%添加してみた。
角度が急な部分は土が少し崩れたりしながらも作業を進めていく。伸ばしていくというよりは押し付けて広げるイメージのほうが作業しやすかった気がする。
コテで仕上げている人が多そうだったが、別に平滑にする必要もないため僕は手で塗ってみた。
昼前から初めて暗くなるまでかかった。
モルタルの下塗りをしたことで池の完成イメージにかなり近づいた。
金網を敷く
翌日、モルタルのひび割れ防止に金網を敷く。
ブログやYoutubeでは土の上にそのまま金網という物が多かったが、土の水分であっという間に金網が腐ってしまいそうなのでまずはモルタルを下塗りしておいた。
金網はラス網を使いたかったのだが近くのホームセンターでは売り切れだったため亜鉛メッキされた亀甲金網を使った。池の形に添って曲げたかったのだがうまく曲げられるかなり浮いてしまっている。
金網は多めに買ったつもりだったが微妙に足りなかったため、ひび割れのリスクが少なそうかつ補修しやすい小川部分は金網なしで進めることにした。
モルタル仕上げ
金網を敷いたら仕上げ(上塗り)のモルタルを打設していく。
最初は要領がつかめず金網が浮いてしまいモルタルが厚くなってしまったりしたが、金網の端から順番にモルタルを塗ることであまり網が浮かずきれいに仕上がることに途中で気づき作業スピードと精度が上がった気がする。
今回は下地が硬いので軽く押さえながらモルタルを伸ばしていくようなイメージで塗るのが作業しやすかった。前回同様コテは使わず手(手袋着用)での作業。
手で仕上げたのでかなり凸凹している。表面積が広くなり微生物がたくさんくっつくと前向きにとらえることにし、あまり気にしないことにする。
水張り(漏れ確認)
モルタル仕上げをした日の明け方から雨が降り出し、少し池に水が溜まってしまっていたが、モルタル(セメント)は水とセメントが反応して固まるため水がたまるのはさほど問題ないだろう。
結局翌日まで断続的に雨が降り、そこそこの水位まで水が溜まってしまった。
午前中には雨はやんでいたようなので、大きく漏水しているということはなさそうである。
溜まった水にリトマス試験紙を付けてみると真っ青(強アルカリ性)になった。
もうここまできたら流れで漏れ確認しておこうということで水を張る。
想定していたより池の容積が大きかったようで中々満水にならない。水が溢れるまで抽水を続ける(写真奥側に水が溢れるように堰が低くなっている)
池を満水にした状態で24時間放置したところ、水位は下がらず漏れもなさそうである。
素人DIYにしては上出来かな。
色々不安はあったがここまでは順調に進んでいる。
モルタル表面のアルカリ成分が弱くなるまで養生しつつ、その間に濾過装置周りの整備をしていこうと思う。
せっかくここまでやったのだから、モルタルを使ってあまり濾過装置感のない雰囲気のものを仕上げていきたいと思う。
参考(池づくりの情報収集)
素人DIYであまり自信がないので参考に他の人のブログやYoutubeなどをいくつか見てみたのだが、どう見てもこれはダメだろうという情報も散見された。
見分け方としては、池づくりだけでその後の情報がないものは要注意で、池を作ったあとにも池のことに触れられているものはある程度信用していい(少なくても持続的に池として使えている)という判断をした。