いもじろうの雑記

庭の池、水槽、DIYのことや普段の生活について書いています

転職して1年と少し経っての感想

 生きていると色々ある。結婚なんかしないで飲んだくれて適当に生きて、そのうち禿げて人知れず死ぬだけだと思ったいたが、いつの間にか結婚し、気づいたら子供が産まれ、さらには郊外に小さな庭のある戸建ての家を買っていた。
 自堕落でいい加減な自分がわりかし標準的な人生を送っていることにただただ驚くばかりである。
 成功よりは失敗が多く、人に褒められるわけでもなく、取り立てて面白い話のない人生であるが、ここ1年間は本当に色々あった。コロナ騒動、お世話になった人が亡くなったり、団地管理組合の理事になったり。なかでもやはり一番は転職したことである。

 

お題「#この1年の変化」

※しばらく寝かせていたら期限が切れてしまった。せっかく書きかけたのでこのまま投稿することにした。

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会社をやめた

 11年と数ヶ月勤めた会社を辞めて転職した。
 僕は慢性的な人手不足の建設業に従事しており、一応その道では必須と言われる資格は持っていたため幸い転職にあたり求人はたくさんあった。

  辞める前はいわゆるサブコン(サブコントラクター)と呼ばれる会社に所属しており、建物の換気、空調(建築設備といわれるもの)の施工管理と設計をしていた。
 おもにゼネコン(総合建設業者)の一次下請けやプラントメーカー、発電事業者、製造業等から元請として直接仕事を請け負い、設備に係る工事の設計や人・物の手配、工程管理に安全管理、品質管理に予算の管理まで行う。仕事はゼネコンから頂くことが多いかな。

 

サブコンイメージとしては... 

  • ゼネコンが建物を作り、サブコンは中の設備(空調、水回りなど)を作る。
  • 人体に例えると、ゼネコンが骨、皮、肉を作り、サブコンは血管や臓器を作る。
  • そして仕事では、ゼネコンは虐げ、サブコンは虐げられる。
  • さらに建築関係の業者からもサブコンは虐げられる。

 控えめに言って超絶ブラック企業体質である。「企業」というのは適切ではなく「業界」としてブラックである。世にはびこるブラック企業話のうちの半分くらいは、我々からすると何がブラックなのかイマイチ理解ができない(自慢にならない!)。

 そんな感じで、無理難題ばかり言わ、労働時間はすごく長い。あまりのしんどさに音を上げて短期間で辞めていく同期たちを傍目に見ながらそこで得られるものは、鋼のメンタルといくばくかの建築設備の知識である。(悪いことばかり書いたが、金銭面では割と恵まれており、給料は同年代と比べるとかなり高かった)

 正直、辞めようと思ったことは何度もあるし、あまりの辛さに逃げ出した(文字通り逃げ出して数日無断欠勤した)こともあるが、自力で一通りの仕事ができるようになるまでは続けようと思い10年以上耐え抜いた。そういう人は世の中にごまんといるわけだが、僕の人生での数少ない自慢であり意外と自信にもなった。

転職活動

 転職活動は在職中に行った。運よく比較的短期間(2か月ほど)で内定をもらえたが中々しんどかった。でもしんどくても在職中に転職活動をした方がいいと思う。なぜなら、現職も比較対象の一つだからである。

 

ちなみに、転職にあたっての条件は以下の6つとした。

  • 発注者側もしくはそれに近い立場
  • 現職の知識が生かせること。足りない部分は必死で勉強する。
  • 年収は100万円~200万円程度下がってもよい
  • 福利厚生は退職金等最低限あればいい
  • 残業時間は現状と同程度かそれ以下
  • 転勤はあってもよいが(持ち家なので)単身赴任で行けること
  • 採用時の地方配属も転勤と同条件なら可

  この条件で転職サイトと転職エージェントに登録し、5社ほど受けて最初に内定を出してくれた1社に入社することにした(1社内定、2社採用途中で辞退、2社書類選考落ちという内容だった)。転職の事はいつか詳しく書きたいと思う。

転職してみて

 今の会社は、プラントエンジニアリング会社と呼ばれる会社で、簡単に言うと工場をつくっている。そこそこの規模の製造メーカーの子会社で、グループ会社の工場やグループ外部のお客様の工場の設計や工事の管理等をしている。もともと希望していた発注者に近い立場である。

 転職してみてよかったことは、親会社が従業員を大事にする社風であるためか、とにかく労働環境がいい。前職は月100時間以上の残業とかは割とよくあり、ひどいときは月に2日くらいしか休めないとかもあった。今は残業は月平均30時間未満(多分建設業ではあまりないと思う。)、休みもしっかりとれて満足している。
 転職してすぐは仕事の時間が短くなりすぎて家族から大丈夫かと少し心配されていたらしい。
 また、顧客に近い立場になり、自分がよいと思う方向に物事を進めやすくなり「これじゃうまく行かないのになあ」と思いながら仕事を進めることがかなり少なくなったのもよかった。
 あとは、やったことない事に挑戦できることと、資格取得に力を入れており色々資格を取れたことくらいか。

 逆に少しよくないなと思ったことは少し楽すぎること。自分で手を動かして資料を作ったり検討したりするのは割と好きだったので、その部分は少し退屈である。
 古い考え方かもしれないが、しんどい思いをしたことの方が身になると思っている。今は仕事がかなり楽。事前の調整をしっかりしておけば、協力会社にお任せみたいな感じでも仕事が進むが、ここに甘えると技術力が磨かれないため、できるだけ自分で考えたり分からないことは協力会社の人に教えてもらったりして日々勉強をしている。
 あと年収はもともとより数十万円減った。仕事内容や年収は業界的に労働環境とトレードオフの関係になりそうな感じなので難しいところである。

 と、色々あるがトータルで見ると転職してよかったと思っている。なにより自分の時間が持てるのがいい。転職前は平日の夜なんかは10時か11時まで残業して、一杯ひっかけて家に帰るような生活だったのが今は夜にブログを書いたり趣味の時間がとれたりする。これは本当に良かったと思う。