企業型確定拠出年金からiDeCoへの移換手続き【②運営管理機関を選ぶ】

 前回はidecoについて勉強したので、今回はidecoの運営管理機関について調べてたうえで利用する運営管理機関を選ぶことにする。

 前回の記事: 企業型確定拠出年金からiDeCoへの移換手続き【①idecoとは】 

 運営管理機関とは

  運営管理機関とは、確定拠出年金を運用する金融機関のことをいい、銀行、信用金庫、保険会社や証券会社が業務を行っている。(idecoを取り扱っている運営管理機関については、「ideco公式サイト 運営管理機関一覧」参照。)

  公式サイトを見るとかなりたくさんの運営管理機関があり、すべてを確認するのはとても大変なので、僕は自分が利用している金融機関(5社)について比較を行い、自分が申し込みをする運営管理機関を決めることにした。

各運営管理機関の比較

 各運営管理機関の「手数料」と「運用商品」について比較を行った。比較した運営管理機関は、もともと自分が利用していた以下の5社とした。

  • マネックス証券(ネット証券)
  • 楽天証券(ネット証券)
  • SBI証券(ネット証券)
  • みずほ銀行(銀行)
  • 三菱UFJ銀行(銀行) 

手数料の比較

 手数料は大きく分けると「加入時の手数料」「口座管理の手数料」「給付にかかる手数料」に分けられる。これらの3項目について、3段階で評価を行った。

・加入時の手数料

 加入時の手数料について「表1:加入時の手数料」にまとめた。

 各運営管理機関ともに加入時の手数料を取っておらず、加入時の手数料は「国民年金基金連合会」に支払う分のみであるため、各運営管理機関横並びで2,829円であった。

表1:加入時の手数料

表1:加入時の手数料

・口座管理の手数料 

  口座管理の手数料について「表2:口座管理手数料(掛金あり)」「表3:口座管理手数料(掛金なし/運用指図者)」にまとめた。毎月掛金を拠出する場合は表2、掛金を拠出しない場合は表3を見ればいい。

 

「表2:口座管理手数料(掛金あり)」の手数料

 収納時手数料は「国民年金基金連合会」、口座管理手数料のうち事務委託先金融機関分というのは「資産管理サービス信託銀行」の手数料でありこの2つは各社横並びである。

 差が出たのが運営管理機関がとる口座管理手数料で、ネット証券3社は0円、みずほ銀行は260円だが資産金額や掛金などの条件を満たせば0円、三菱UFJ銀行は357円で、仮に三菱UFJ銀行で30年間idecoを運用した場合、ネット証券3社で運用した場合に比べて128,520円も多く手数料を払うことになる。 

表2:口座管理手数料(掛金あり)

表2:口座管理手数料(掛金あり)

「表3:口座管理手数料(掛金なし/運用指図者)」の手数料

 表2との違いは、収納時手数料(掛金拠出時の手数料)がかからないことでだけなので、表2と同様にネット証券3社が安く、銀行2社は高い。

 ※運用指図者とは

 運営管理機関に手続きをして掛金の拠出を停止し、すでに積み立てた資産の運用を行っている人を「運用指図者」という。

表3:口座管理手数料(掛金なし/運用指図者)

表3:口座管理手数料(掛金なし/運用指図者)

 ・給付にかかる手数料

  給付にかかる手数料について「表4:給付にかかる手数料」にまとめた。

 給付にかかる手数料は「資産管理サービス信託銀行」に支払う分のみであるため、各運営管理機関横並びで440円であった。

表4:給付の手数料

表4:給付の手数料

手数料はネット証券が安い

 表1、表2、表4の評価を合計すると、ネット証券3社が横並びで8点(手数料同額) であり、手数料が安いことが分かった。運営管理機関としての手数料は一切取っておらず、残る手数料は必ずかかるものなので、今回比較した5社以外を考慮してもマネックス証券、楽天証券、SBI証券は手数料が最安値だといえる。

運用商品の比較

・運用商品の数

  運用商品の数について「表5:運用商品の数」にまとめた。

 楽天証券、SBI証券、三菱UFJ銀行が30以上、マネックス証券が25、みずほ銀行が14であった。

 みずほ銀行以外は投資信託の選択肢も一通りあるので、運用していくにあたり問題ないと思われる。みずほ銀行は投資信託の種類が少ないので運用の幅が狭くなる可能性がある。

表5:運用商品の数

表5:運用商品の数

・投資信託商品の信託報酬 

  投資信託商品の信託報酬について「表6:投資信託報酬(年率)比較」にまとめた。マネックス証券、SBI証券は信託報酬(年率)0.2%以下のものが多く、続いて楽天銀行が多い。みずほ銀行は比較的安く見えるが、信託報酬の高いアクティブ型の投資信託がないことによると思われる。三菱UFJ銀行は高い。

 信託報酬一概に安いほうがよいとは言えない部分もあるが、長期間の運用を考えると信託報酬が安い運用商品の選択肢の幅が多いところを選んだほうがよいと考えられる。 

表6:投資信託報酬(年率)比較

表6:投資信託報酬(年率)比較

運用商品もネット証券のほうがよい

 運用商品の数が多く、加えて信託報酬が安いものがそれなりに揃っているのはネット証券で、銀行は商品の幅が狭く信託報酬が高いので、あまりよいと思わなかった。

 ただし、銀行は実店舗の窓口が多く、運用について相談できるなどのメリットはありそう。

比較した結果、マネックス証券に申し込むことにした。

 手数料、運用商品ともにネット証券のほうがよく、特にマネックス証券、SBI証券の2社が個人的には印象が良かった。運用商品がより多いSBI証券にしようかとも考えたが、今メインで株式や投資信託を運用しているのがマネックス証券であり、用意されているツールなども使いやすいこともあってマネックス証券に申し込むことにした。

まとめ

 idecoをするならネット証券がよさそう

  比較してみた結果、idecoをするなら手数料が安く運用商品も豊富なネット証券がよさそうである。ただし、窓口で色々相談したいなどがあるなら銀行で申し込むこともありかもしれない。

 

 

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