モルタルを使った濾過装置の成型と池の縁の補修が完了し、その後待つこと数週間。
池そのものを構成するモルタル打設からは1か月程度経ったため塗装を始めていく。
池の乾燥とシール処理
せっかくの養生・乾燥期間なのにしばしば雨が降り中々乾燥が進まないので、最後は(髪の毛を乾かす用の)ドライヤーやブロワーを使って半強制的に乾燥させた。
乾燥後によく見ると、ひび割れ対策としてモルタルの中に入れた亀甲金網の一部が表面から露出してしまっており錆びてしまっていた。また、濾過装置周りのモルタルなどの水漏れに関係ない箇所は作業が雑すぎて段差やひびがたくさんできてしまっている。
このまま塗装でも機能的にはさほど影響なさそうだが、一応コーキング剤を塗ってある程度表面を平滑にしておくことにした。
使用したのは変性シリコンコークQ。乾燥時間が早く、上から塗装ができる。
(注:シリコンコークを塗ってしまうと上から塗装ができないので、変性シリコンやウレタンなど、塗装可能な材質を選ばないとあとで困ることになるので注意。)
塗装
コーキングを1日置いてから塗装を始める。塗料はサンデーペイント「コンクリート床・池用」を使用する。
この塗料は1.6Lで4m2ほど塗装ができるようで、新しく作ったモルタル池は1缶で2回塗装ができそうである。
池は下塗り1回+上塗り2回としたいので塗料は2缶必要。余らせても仕方ないので下塗り2回と上塗り2回の合計で4回塗装することにした。
モルタルの色が薄いので、塗り残りが分かりやすいように下塗りは濃いめの色の塗料を選ぶことにした。
上塗りで別の色を塗るため濃ければ何色でもよい。迷うことなくAmazonで一番安かった緑色の塗料を購入した。
下塗り1回目が終わったところだと結構塗り残しがあったため、2回目はその部分を重点的にしっかり塗装した。
濃いめの色にしたおかげで、意図したとおりに塗り残しが良く分かって作業しやすかった。
上塗り1回目が終わったところ。とりあえず水に触れる部分を塗装した。
乾燥期間が少し短かったからか、下地の緑色が少し浮きだしてしまっている。
上塗り2回目が完了。今度は池の外側まできちんと塗装した。
上塗りの塗料はライトグレー。見た感じもそれっぽくなった。説明書によるとここから10日以上乾燥させて3日間ほど水を張りあく抜きを実施(あく抜きは2~3回)実施とのこと。
ポンプや濾過装置類の設置
乾燥期間をずっと待っていられないくらいにはせっかちな性格なので、塗装完了後数日置いてかなり乾燥が進んだ後にポンプや濾過装置類を設置していく。
ポンプは接続する配管の高さに合わせるために下にレンガを置いた。
濾過装置の底は大きめの石をスペーサー代わりに入れる。
この上に前に使っていた濾材を入れていくが、それはあく抜き後にする。
濾過装置を上部から見たところ。出口側には流木を置いてみた。
排水用の網を設置。事前に加工していたためぴったり収まった。
網の上に、タッパーについていた水切り用の仕切り(タッパーの底に置くタイプ)を設置する。
この仕切りの下側に水が流れて網に水が落ちていく。
水切り用の仕切りの上には目の細かい洗濯用ネットを設置。
当初はスポンジフィルターを設置する予定だったが、先日茶こし用の金網を使ったときにいい感じだったので急遽予定を変更した。
二重になっているので細かいゴミも結構取れると思われる。
水張り・あく抜き
寒くなる前にメダカを池に入れたかったので、上塗り完了後1週間乾燥させてあく抜きを実施。あく抜きは水を張って半日おき水を抜く方法で計2回実施した。
あく抜きはポンプを回しながら水を張り半日くらい置いて水を抜く。
水張り・あく抜きしながら石などを入れてレイアウトを進めていく。
池に水を張ってポンプを動かすと、セットしておいた洗濯用ネットにいい感じにゴミがたまっている。
またホースを折り曲げたおかげで水量もそこそこいい感じで絞ることができた。
ポンプ稼働後の池の様子
ここまできたら最終段階。水の流れなどを確認していく。
多分このタイミングが一番楽しい。
濾過装置から小川まで。
川の部分の水位もいい感じに少なくなり溢れる心配もなさそうである。
手前の稚魚用スペースにもきちんと水が流れ込んでいる。
小川の中流域。
この部分は最初の通水時に水が溢れそうになっていた部分だが、縁のかさ上げをしたため溢れる心配はなさそうである。
小川の下流域。
途中に石などの障害物を置くと、障害物にあたって水がうねる。この部分でいい感じに酸素が供給されることを期待している。
オーバーフロー部分。こちらもきちんと機能している。
ただ、メダカが乗り越えて流れて行ってしまいそうなので何か対策したほうがいいかなと考えている。
全体像。小川のおかげで水の動きが目に見えてみえる。中々楽しい仕上がりになったと思う。
池の完成、残るは生体投入
2ヶ月くらいかけてモルタル池が完成した。作業時間よりはモルタルの硬化や塗料の乾燥等を待つ時間が多かった。
あとは植物を入れて生体を投入していくだけである。幸い今年は気温が高めなので移行はそこそこスムーズに進みそうな気がする。